岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
今週は月曜日と火曜日の2日間、徳島県那賀町で研修し、水曜日は岡山県鏡野町で講演してその日の夜に岡山県真庭市役所でカウンセリング、木曜日は岡山県津山市役所でカウンセリングして午後は鳥取市某企業でカウンセリング。
カウンセリングと聞くと、「心の状態が悪くなって受けるもの」とか「心の病にかかっている人が受けるもの」といった印象を持っていませんか?
身体の悲鳴を無視してはいけない
「それは違います!」と、断言できます。
実はカウンセリングって、自分の状態が悪くなったり病気になってからうけるものじゃなく、自分のモヤモヤした気持ちを整理したり、解決したい問題の糸口を見つけるきっかけにするために受けてほしいのです。
僕のカウンセリングに来られた方の中には、「自分はまだ大丈夫だと思っていますが、職場の同僚から勧められて来ました。」と言われることがあります。
こういった方は、「まだ自分は大丈夫!」とか「自分の努力が足りないだけ。」と、自分に責任を感じていますね。
しかし、いろいろと聴いていくうちに「寝ようと思っても寝られない」「夜中に目が覚める」「朝が辛い」「記憶力が急に低下してきた」「考えようとしても集中できない」「食欲が落ちてきた」「ご飯を食べてもおいしく感じない」「人と会って話をするのが面倒くさい」などなど・・・。
明らかに、身体は「もう限界だよー!」って、悲鳴をあげているパターンが多いです。
そういった方に僕は「早めに心療内科や精神科の予約を取ってください。」とお勧めします。そしてその後は、診断書が出て休職となることが多いです。
だからできることなら、身体が悲鳴をあげる前に来てもらえたほうが、休職とならずに問題解決へ向けてスムーズに進めて行きやすいんですよ。
頑張らない子どもも大切な存在
子どもの頃から、苦しい時も辛い時も自分の努力で乗り越えてきたという人ほど、自分に責任をかんじやすいですね。
「自分が仕事できなくて・・・」「もっと手際よくやれたらいいのですが・・・」
こんな感じで、常に自分の責任にする思考の癖ができあがっています。だから、身体の悲鳴に鈍感になりやすい。
子どもが頑張っていることに、親が喜んでやることは良いことですが、頑張っていることにしか喜んでいないのでしたら、それはとても危険なことでもあるのです。
頑張れば親は喜ぶ、だから頑張り続けるって、必ずどこかで限界がきますよ。
「親のために頑張る」というのではなく、自分が本当にやりたくて頑張る、であってほしいと思います。
頑張っても上手くいかないことだってあります。そんなときこそ親は、子どもへ温かく接してやってほしいです。
できないこともあるし、できることもある。
どんなときも「あなたはあなたのままでいい」と、子どもの存在自体を認めることを忘れないでほしいです。
そして、子どもが頑張っているから、成果が出ているから、イケイケの雰囲気の時ほど、子どもの心身が悲鳴をあげていることを感じ取れるようなアンテナを持っていてほしいのです。
親の熱が上がってきているときほど、子どもの異変に気付きにくくなるので要注意です。
ここに詳細は書けませんが、最近カウンセリングを通して、「元気に生きてくれているだけでいい」ということを、改めて強く感じる出来事がありました。
カウンセラーとして涙を流すことは、クライエントの感情に流されているかもしれない、客観性を失っているかもしれないのですが、それくらい考えさせられることがあったのです。
だからこそ、子どもが頑張るかどうかなんてどうでもいいことで、子どもが今元気に生きてくれているだけで充分。
そして、子どもが悩んだり困ったりしたとき、気軽に「相談があるんだ」って言えることですよ。
それは、親に対して言える、職場の同僚に対して、上司に対して・・・、とにかく『人を頼る』ということをしてほしいです。
そこに罪悪感を感じないでほしいし、カウンセリングを気軽に使ってほしいと心から願っています。
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