世間体や親の価値観を子どもへ押し付けてはいませんか?
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
12月のこの時期は、三者面談(三者懇談ともいいます)をやっている学校が多いかと思います。中学3年生の子どもを持つ親御さんは、2学期の三者面談が正念場だとドキドキされているかもしれませんね。
では、親としてどんなことを意識しておけばいいのでしょうか?
三者面談は親の願望や理想を言わない
それはとってもシンプル。親は何もすることはない!
「それじゃあ、困る」って言うあなたのために。それでも親ができることといえば『親の願望や理想を言わない』ってことだけです。でも、情報提供はしてもいいんですよ。
昨日妻とこんな話をしてました。
妻「次男はA高校じゃなくてB高校でよかったね」
僕「B高校だったから、次男のペースで勉強できたし、放課後も次男の疑問に先生が付き合ってくれて本当にありがたかったなあ」
次男が中学3年生のとき、地元の進学校A高校を目指していました。僕もそれでいいと思っていたのですが、B高校が少人数新設コースを作るということを知ったので、次男に情報を伝えみたんです。
次男はじっくりと考えて、人より時間のかかるタイプ。だから、こんなアドバイスもしました。
「大人数のなかで競い合うA高校よりも、個別に指導してもらえるB高校もいいかもしれないよ」って。
結局次男はB高校を選びました。進学実績から言えば、A高校の方が実績を残しています。でも、新設コースを設置するB高校には可能性が秘めています。
どちらへ進もうとも、次男が選んで決めることですから。子どもの進みたい進路へ行ってもらえばいいんです。
親は世間体や自分の価値観を子どもへ押し付けない
本当に子どもが純粋に自分のやりたいことを考えて選択できればいいのですが、子どもの選択を惑わせる情報があまりにも多すぎる。
「〇〇高校は進学実績はあるし伝統校だ」
「△△高校は昔はイメージが悪かった」
「私立はお金が高い」
「公立に行けない人だと思われてしまう」
「うちはずっと〇〇高校行ってるから、あなたも行くのよ」
こんな大人の勝手な都合による情報がすごく多い。こういうことを子どもには言ってほしくないのです。世間体だとか、伝統だとか、それを考慮するかどうかも、子どもが考えればいい。
入学してその高校で生活するのは、子どもです。親じゃない。そこを勘違いしてほしくないんですよね。
三者面談で親は子どものできている部分を見つけるだけでいい
三者面談では、親は子どもの横でどうしていれば良いのか?
成績表のいい所を見つけるようにしておけばいいんです。「おっ!ここはAがあるね」「この教科は上がったね」「テスト難しかったって言ってたのに落ちてないね」
親は子どもの『できている部分』をいっぱい見つけてあげましょう。できなかったところは、子どももよくわかっていますから。
できなかったところをさらにダメ出ししていくのは、傷口に塩を塗るようなもの。
できなかったことや、今後の対策について、先生からの指示にしたがえばいいですよ。
ということで、三者面談は親はたいして大きな役割はないってこと。子どものできている部分を見つけてあげることと、親の理想や願望を言わないこと。
これだけで十分なんです。
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