岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
今日は成人の日。ですが今年は、新型コロナウイルスの影響で成人式が延期になったり大変な状況です。
そう言えば以前教え子の成人式後の同窓会へ招待されたとき、ある生徒との会話を思い出しました。
自分にあった高校選びが子どもの充実感につながる
その生徒は勉強がすごく得意な生徒ではありませんでしたが、国立大学へ推薦で合格。
「生徒が少ない分、高校の先生がていねいに面倒見てくれたおかげです」と嬉しそうに語ってくれ、すごく高校生活が充実していたそうです。
その生徒の行った高校は、地元のA高校普通科。残念ながら、定員割れを起こして募集定員に満たないのです。
普通だったら、人気のない高校と思うかもしれません。でも、違うんですよ。
少ない生徒数を活かして、個別対応にすごく力を入れています。
普通科は他にも選べます。大学進学なら地元のA高校よりもB高校かC高校という評判。
B高校に憧れて、遠くてもわざわざ行く生徒がいます。
それはそれでいいのですが、学校を序列化し、より上位の高校へ進学しようとすることに疑問を感じることもあります。
このことについては、親の価値観が受験生を惑わす!高校の序列が中学生を苦しめるで書いています。
「B高校か、それがむりならC高校」
それは世間一般の評価や親の評価であったり、作られたイメージである部分が大きい。
ギリギリで合格して、3年間すごくしんどい思いをしたという生徒もいます。
また、親がB高校出身だから、子どもも当然B高校へ行くべきというプレッシャーで苦しんだ生徒もいます。
本当に子どもが幸せな学校生活を送れる選択を
偏差値が高いほうが入試では有利。
偏差値を高くするには、どの教科もまんべんなくできる子どもが有利。
テストという限られた時間内に正しい答えを導き出すことが一番大切。
だから、特定の教科を徹底的に追及していきたい子どもには不利ですし、問題を解くのに時間がかかり、じっくり考えていくタイプにも不利なんですよ。
勉強って何のためにやるのでしょう?
あなたは子どもへ納得できる説明ができますか?
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