岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
孫のひなちゃんは、生まれて5カ月が過ぎました。詳しくは孫日記たくさんの幸せを重ねて、産まれて5カ月をご覧ください。
ご存じない方のために説明しますと、孫のひなちゃんのママは、僕たち夫婦の娘で学生です。
娘から妊娠を知らされショックを受ける
1年前の11月に、娘から妊娠したことを知らされました。僕の身体に衝撃が走りました。脳も身体もダイヤモンドのように硬くなってしまうほどの、とてつもないショックを受けたのでした。
怒り、悲しみ、情けなさ、不安・・・、様々な思いがこみ上げてきましたよ。
「今は学生である娘と彼氏が、果たしてこの先親としてやっていけるのか!?」
いろんなことを考え話し合いました。もちろん、中絶のことも。
『産む』という決断をし、今年の5月に無事に産まれて5カ月。
妊娠を知った1年前の衝撃は、今では孫のひなちゃんから毎日元気をもらい癒されています。
孫が産まれるまで、こんなに毎日癒される日が来るとは思いもしませんでした。
毎朝起きてきたときに「ひなちゃん、おはよう!」って声をかけると、必ず『笑顔』なんですよ。
何のためらいもない、何のたくらみもない、笑顔なんです。
僕たちジジババに会えたというだけの、安心や喜びの笑顔なんです。
子どもが見せてくれる純粋な笑顔って、最高の宝物だなあって感じるんですよね。
「もっと勉強を頑張ってほしい」「ダラダラせずにやることをやってほしい」・・・、こういった親の願いや理想なんて、どうでもいいことで、子どもが笑顔で元気に過ごしてくれていることが、素晴らしいことだなあって。
我が子を見ながらそのような想いは薄っすらとありましたが、孫のひなちゃんの笑顔で確信となりました。
子どもは笑顔で元気に過ごしていればいい
思い起こせば、今回孫のひなちゃんを産んだ娘の学校生活は、僕たち夫婦が経験してきた学生生活とはいろいろな面で違っていて、何が幸せなのか、何が大事なのか、あらためて考えさせられることが多々ありました。
娘の様子を見ていたら・・・。
・勉強は苦手でも学校が大好き。
・誰とでも上手に人間関係を築ける。
・友達、先輩、後輩、先生から好かれる。
・自分を飾ることなく、素直で素朴。
こんなことを書くと、「いなっち先生って、親バカだね!」って笑われそうですが、親バカでいいです。
娘のゆる~くダラダラな毎日にを見ていて、「笑顔で元気に過ごしてくれているだけでいいじゃん!」って、思えるようになったんです。
決して最初からそう思っていたわけではないですよ。妻も僕もどちらかといえば成績や評価を意識し、クソ真面目な面を持っていましたから。
でもその分、どこか他人の評価を気にして、自分軸で動けなかった気がしています。
だから、娘を見ていて「こんな学生生活があったのか!」と驚きとともに興味深く見るようになりました。
娘が高校生のとき、こんな会話を妻としたことがあります。
妻「頭が痛いから今日は休むって」
僕「あっ、そうなん」
ということで、娘が高校休みました。
「それくらい、頭痛薬飲んでいったら?」「少しは我慢することも大切だよ」って、世間の親なら対応するのでしょう。もちろん僕たちもそのように育てられました。
でも「娘が休む」といえば、どうぞです。
娘を育てていく中で、この子は疲れがたまったときには、こういう日が必要だと僕たち夫婦は理解していました。
だから決して「サボり」とか「怠け」とは思いませんでした。休んだら復活することも知ってましたし。
言い換えれば、「子どものペースを知っている」ということでしょうか。
年間にしたら、大した日数ではないので、こんな時はさっさと休ませた方が、その後がOKになるんですよ。
その日はたまたま僕も妻も在宅ワークの日でした。学校を休んだ娘は昼まで寝て、僕たちが昼食を終えてから起きてきました。
自分で食べたい昼食を準備して、僕たちの前で食べ始めたんです。
すると、娘が「食べる?」って、僕へ食べていたシューマイとカップ麺を差し出しました。
年頃の女子高生で高校3年生の娘が、親父に自分の食べているものを食べさせますか!?
僕はうれしくて「うん!ありがとう!」って、一口いただきましたよ。
こんなこと、いつまでできるのか?僕にとっては、宝物のようなひと時。
学校を休んでくれたおかげで、娘とのこんなやり取りをさせてもらえ、ありがたいことです。
翌日には元気に登校していきました。
親は自分自身を認めて子どもを信じているだけでいい
「子どもがいうことを聞かなくて腹が立つ」
「子どもが家でダラダラする姿を見るとイライラする」
こう言う親御さん多いです。
でも、子どもと一緒に過ごせる時間って、無限じゃないですよ。時間は刻一刻と過ぎています。
子どもにイライラすることに時間を費やしますか?
子どもと笑顔で過ごすことに時間を費やしますか?
どうせなら、子どもが目の前で元気にのびのび過ごしている姿を見ることに幸せ感じるほうが、時間の使い方は有効じゃないでしょうか?
現在、一般的な二十歳の学生とは違った生き方になっていますが、娘は毎日我が子に精一杯の愛情を注ぎ、パートナーさんやそのご家族とも仲良く助け合っています。
その姿を見ているだけで、親としては嬉しい気持ちになります。まだまだ心配なことはありますが、私たち親が感情的になって自分の不安を娘にぶつけていては、娘や孫にとって一つもいいことは無いし、私たち夫婦の人間的な成長にとってもいいことはない。
教えたいことは教え、伝えたいことは正面から言葉で伝えるだけ。あとは子どもを信じる。なかなか難しい時もありますが、お互いの人間的な成長には大事な経験だと思っています。
子どもを信じること、それは親が自分自身を信じられるようになることでもあると思います。
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