岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
自分を客観視することができていますか?他人の行動を「モニタリング」する番組がありますが、自分の行動を外側から眺めて観察する感覚でしょうか。
これができないと、コミュニケーションにおいてトラブルが起こりがちなんですよ。
このことについて、先月研修の講師を務めさせていただきました(公財)倉敷市民間保育所協議会主催『第一回主任者保育士研修会』での感想がとても参考になるので紹介します。
自分だって若いころは子どもと同じことしていた
自分のことを客観視するということは、子育てだけでなく部下や後輩指導でも大切なこと。
ありがちなのが、子どもや部下へ「これくらいできなきゃ!」って思うとき、自分は若いころからそれができていたような錯覚に陥ってしまうということですね。
今どきの若い職員はとよく言われることが多いですが、先生も言われていたように、自分たちが若い時にできていなかったということも含め、伝えていけるとより相手にも伝わるのではと思いました。
この感想に書かれているように、「実は自分だって若いころには同じようなことしていたんじゃないのか?」と、自分自身に問うということも必要です。
僕もそうでしたが、子育てでも教師のときも、若いころは失敗だらけでしたから。
自分自身を見つめて客観視して肯定していく
そして、自分を客観視すると、自分の中にある課題に気づくこともできます。
目を自分に向ける事で、まずは客観的に自分を知るということが大切で、そういった1つひとつの理解を重ねていくと、より良い関係性が築けていくのかなと思いました。
そうなんですよ。つい私たちは、自分のことはさておいて他人のことに注目しがちです。
それも相手の「出来ていないところ」に。他人の「出来ていないところ」に注目しては、いちいち腹を立てたりするわけです。また、相手に対し「うらやましいと思っていること」が原因になることもあります。。
例えば、子どもがいつも自由奔放にダラダラしていることにイライラするとき。
子どもの「勉強していない」「手伝いもしない」出来ていないところに注目しているわけですよね。さらに深く見ていくと「私の子育てが上手くできていないから、子どもがダラダラしているのか?」と不安を感じることもあるでしょう。
別の見方もできます。子どもがダラダラしている姿を見て、「私だって本当は疲れているから、自由にのんびり過ごしたいのに、やることが沢山あって子どもがうらやましい」と、腹が立つこともあるでしょう。
そうなると、子どもを怒ってダラダラさせないように押さえつけてしまうことは、自分自身を押さえつけてしまうことをしているわけで、根本の解決にはならないのですよ。
じゃあどうするのかというと、まずは自分自身の抱えている問題に注目するということ。
「ああ、私は自由に過ごせないことでイライラしているんだ。子どものことをうらやましいと思ってるんだ。」と。
こうやって自分自身を況中継するだけでも、少し気持ちが落ち着いてきますよ。
今の自分の感情は、どこから来ているのかを探って、自分自身の生活や体調を冷静に観察することを積み重ねていくと、「子どもにイライラする」以外の、もっと自分を大切にする道が開けると思いますよ。
そして、それは自分を知り、自分を肯定していくことにつながっていくと思います。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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