岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
【子どもの話を最後まで聴いていますか?】
【子どもの気持ちに共感していますか?】
昨日は、医療福祉業界で働く人のための動画コンテンツ制作へ関わらせて頂きました。
これは撮影中の様子です。
カウンセリングや社員面談業務もやってる僕の経験と知識を動画コンテンツへ活かしています。
テーマは『上司へ部下が相談に来たときの対応』について。
これって実は『子どもが親へ相談に来たときの対応』や『生徒が先生へ相談に来たときの対応』など、いろんな場面に活かせるんですよ。
子どもの話を最後まで聴いていますか?
ありがちな対応その1
子「なあなあ、今日学校でなあ先生から「静かにしなさい」って注意されて。」
親「まったく、あなたっていつもそうやって授業中に無駄話ばかりしているんだから、もういい加減にしなさいよ!」
子「いやいや、そうじゃなくって、これは。」
親「もう言い訳はしなくていいから、早く宿題やってお風呂に入ってよ!」
こんなやり取りしていませんか?ここまでではなくても、子どもの言いたいことを最後まで聴かずに、親が自分の言いたいことを言っていませんか?
話を聴くときの大切なポイントは2つ。
・話は最後まで聴きましょう。
・明らかに間違っていると思っても、否定せずに聴きましょう。
子どもの話を聴いていると、「またなにかしでかしたのか?」とか、「まったくいつも同じことばかりやって!」と、今までの経験から判断してしまいがちです。
さらに、話を聴いている途中で明らかに子どもの言っていることが「おかしい」って思うこともあります。
ですが、ここは待ったほうがいいんですね。
話をしてくれたことじたいが、とてもありがたいことなんです。
子どもが親へ相談してくれることは、親を信頼しているからこその行動です。
こんなにありがたいことってないじゃないですか。だからこそ、子どもの話は最後まで、否定せずに聴くこと。
聴いている途中で、「それはちがうでしょ!?」って思うこともあるかもしれません。
でも、子どもにとっては、「自分が正しい」と思って話してくれているわけなんです。
とりあえず最後まで話を聴きましょう。そして聴き終えてから、親の意見を伝えるようにしましょうね。
子どもの気持ちに共感していますか?
ありがちな対応その2
子「なあなあ、今日学校でなあ先生から「静かにしなさい」って注意されてさあ、僕も友達から話かけられたから、しょうがなく話をしていたのにさあ。あの先生ほんとウザいし腹立つわ。」
親「わかるわかる、あの先生ウザいよねー。」
これは、子どもの気持ちに共感しているのではなく、ただ単に同感しているだけ。
子どもの感情に巻き込まれて、子どもの言うことを客観的に判断できていません。
こういう場合は、子どもが「あの先生ほんとウザいし腹立つわ。」と言ったことに対して、子どもが言葉に出した感情の言葉を繰り返すだけで充分なのです。
「そうかあ。先生に腹が立ったんだね。」
こんな感じで、繰り返して言えばいいんですよ。
そうすれば、子どもの言っていることが本当に正しいかどうかわからなくても、子どもが言ったことに対して共感することはできますよね。
人は不思議なもので、聴いてもらえると実感できたら、そこからちょっと冷静に考え始めるんですよね。冷静に考え始めると「やっぱり自分にもいけないところがあったかな」「もっと違う言い方のほうがよかったかな」と思えたりするのです。
共感するということは、相手の言うことに同感することではないのです。
子どもの話を最後まで聴いて、共感するということを大切にしてくださいね。
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