岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
【あなたの伝え方があいまいだから、相手に伝わらない!】
前回のブログ親が怒る環境が悪影響!子どもの暴力や力の支配依存へと導くでは、子どもへ伝える手段で『怒る』を多用することの危険性について書きました。
じゃあ、どういう伝え方か良いのでしょうか?
今ではママになった娘が、高校生のときの出来事を紹介しますね。
親の感情よりもリクエストを伝える
当時の娘は、帰る時間が遅いときがありました。なぜなら部活動後、彼氏(今は夫)といっしょに帰るから。
どこで道草食ってるのかわからないときがあり、そんなときはラインや電話をして確認をとっていました。
ところが、まったく反応がないときがあったのです。僕たち夫婦は、心配になりますよね。
家に帰って来た娘に、どこ行ってたか聞くと「いつもの公園」とのこと。
妻「それならそうと連絡返してよ」
娘「だって、スマホの電池が残り少なかったもん」
妻「もう~・・・」
ここで、多くの人は「もうー!いい加減にしてよ!お母さんの気持ちにもなってよ!」と、怒りの感情をぶつけることが多いのかもしれませんね。
でも、妻も僕と同じアンガーマネジメントファシリテーター。感情をぶつける対応はしませんでしたよ。
妻「お母さんも心配だから、じゃあ、明日から寄り道するときは、寄り道する前に必ず連絡入れてもらえる?」
娘「うん。わかった」
自分の感情をぶつけるよりも、行動をどう改善してほしいかといった自分の『リクエスト』を伝えているんですよね。
リクエストは具体的な言葉で伝える
そして、リクエストを伝えるときに大事なこと。
・あいまいな表現で伝えない
・子どもが実現可能な具体的な提案
例えばこんな言い方してませんか?
「明日からちゃんと時間教えてよー!」
これはNGワード『ちゃんと』が入ってますからダメ。『ちゃんと』って?
お母さんの中では『ちゃんと』の基準と子どもの基準は同じとは限りません。
だから具体的な言葉で伝えるのです。
「寄り道する前に必ず連絡入れてほしい」というように。
さて、翌日は妻の言われたとおり、寄り道するまえに行き先を連絡してきた娘。しかし、帰ってくる時間が遅い。
僕「なあ、電話してみたら?」
妻「でも、今日は言われたとおり連絡入れてきたんじゃから、余計な電話はしないほうがいいよ」
僕「まあ、たしかに」
妻「帰宅時間のことも伝えとかんといけんかったね」
そういえば、帰宅時刻の約束を我が家は決めてなかったですからね。
「帰宅時間くらい高校生ならわかるはず」と思っていましたが、娘は次のように思っているかもしれません。
「高校生なんだから今までより帰宅時間は遅くなっても、親は許してくれるはず」
こういったちょっとしたズレは、親子で話しをして確認しておく必要がありますね。
お互い「これくらいわかるはず」って思いながらすごしていると、思っていることのギャップで腹が立つことになりますから、気をつけましょう。
これは、子育てに限らず、仕事においても同じですよ。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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