岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
『きょうだいを比べない!』
前回は、娘の出産10代の娘に妊娠が発覚!中絶か出産か親の対応は?ということで、大変多くの方から祝福をいただき、本当にありがとうございます。
おかげさまで娘の出産3日目を迎えることができました。
3日目の孫育てについてはこちら初のババ抱っこ!孫の誕生3日目をどうぞ!
勉強しなさいと言わない大切さ
「いなっち夫婦は、突然の娘さんの妊娠なのに、気持ちを理解されてすごい!」
って思われているかもしれませんね。
たしかに娘のことは理解しているつもりです。ですが、完璧に理解なんて不可能。
むしろ、幼いころからずっと「なんで娘だけこうなんだろう?」って思うことばかりでしたよ。
例えば勉強面で言えば、長男も次男も自分たちで勝手にやってました。
なのに娘は、なかなか思うようにやれない。
覚えたことも次にやるときは忘れてしまったりと、短期記憶が弱いのです。
高校時代、試験期間中で早く家に帰っても、我が家の高校生娘は録画してあるドラマをずーっと見ています。これは、高校1年のときからずっと同じ。
世間の親だったら「早く帰ったのに何やってるの!」と言うのでしょうが、我が家は言いませんでした。
というか、言うことはとっくの昔にやめました。
「諦めた」と言ったほうがピッタリくるかも?
勉強しなさいを子どもに言ってたらグレてたかも?
妻とこんなことを話したことがあります。
「うちの娘に『勉強しなさい!ずっと言ってたらグレてただろうね」って。
これは、僕もそのとおりだなと納得です。
最初に書いたように、娘は短期記憶が弱いタイプで、幼い頃から兄たちが勉強教えてもなかなかできず、兄たちがとったことのない点数を毎回とってきてくれて、妻と2人で目を丸くしていました。
そこで中学校に入って困らないよう小学校の途中から英語教室へ通ってましたが、一緒に通っている友達と同じことができないことが多く、親としてもすごくもどかしかったのですよね。
そんな、できない娘に「なんでこんなことができないの?」「できないならもっと勉強しなさい」と言い続けてたら、今とは反対に自分に自信のない状態になっていたに違いないでしょう
幼い頃から人見知りが激しく、幼稚園に送って行っても母親にガッチリ抱きついたまま離れず大泣き。人の前に出るより、人の様子を見ながら人の後を追い、超無難な生き方。
兄弟だからといっても子どもは同じように育ちません
そういうスローペースな生き方ながらも、中学で吹奏楽に出会い、自分の殻を破り後輩に慕われる存在となり、高校では陸上部マネージャー。
「最近、マネージャーらしくなったって先輩や先生に言われた」と、うれしそうに言ったときの表情を忘れられません。
女子の人間関係にもうまく対処し、その場その時で楽しんでいます。自分にできることを少しずつ階段を登っていくタイプ。あせらず、ゆっくり見守って大正解でした。
3人子どもがいますが、それぞれペースが違います。兄弟だから同じように平等に育てても、子どもは同じように育ちませんよね。
「同じように育てたのになんで?」と言われるかたもいらっしゃいますが、同じように育たないのは当たり前なんですよ。
その子の特性をしっかり見極め、その子に合った声かけや対応を意識してみましょう。
子どもは自分を否定されず、認められる経験を積めば、だんだんと自信を持てるようになってきます。そして、自分から進んでいくたくましさも身についていくのです。
きょうだいを比べないこと!これが一番です。
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