岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
昨日、妻とこんな会話をしました。
僕「まんちゃん(妻のこと)のおかげで、いろんな人が救われていて尊敬するわ」
妻「でもねえ、なんでこんなに問題が改善されていったのかが、理屈ではわからないことも多いんだわ」
僕「へえ~、そうなん?」
妻「例えば、子どもを叩いていた人が、それをやめると、身体の調子が悪くなることがあるのよね」
僕「自分の問題を子どもへぶつけていたからなのかもしれんね」
妻「うん。自分以外のところに問題を作っていたことで、自分自身をなんとか保っていたんじゃろうな」
スクールカウンセラーをいている妻は、勤務校から研修を頼まれることもあります。
いろんな悩みを抱えた子どもと保護者に関わってきたからこそ、妻にはどうしても伝えたいことがあります。
それは、親の子どもへの接し方。これは、僕も同じですけどね。
親の関わり方が、どれほど子どもへ影響与えるかを、妻はカウンセリングを通じて身をもって感じているんですよね。
僕も教育現場へ24年間いましたから、妻の言いたいことがすごくわかります。
怒りでしかリクエストを伝えられないのは問題
『子どもがいうこと聞かなければ怒る』
これしか方法を知らないというのは問題です。
怒るという方法ばかり取っている人は、ほかにも方法があるのに見えていないんですよね。
そうなると、怒ることでしか子どもへ伝えたいことを伝えられなくなります。
でも、親が怒れば怒るほど、子どもは嫌な気持ちになって、余計に伝わらなくなるわけです。
さらに、子どもへはマイナスの影響を与えます。
それは、親の『感情パターン』を学び、身につけていくということ。
子どもは親のやることをよく見ていますよ。親は良くも悪くも、子どもの生き方のモデルです。親の感情表現を身につけていきます。
親が、子どもへ対して『怒り』を使って、押さえつけようとしていれば、子どもは他人を自分の思い通りにする手段として、同じように『怒り』を使うようになっていく可能性が高くなります。
『怒り』は、相手にリクエストを伝えるコミュニケーションの手段ですが、怒りでしか伝えられないのは問題ですね。
怒りしか使わない子どもは人間関係を築きにくい
こういった子どもの傾向は、どうなるでしょうか?
・力での支配を好む
・逆に支配されることもある
このように、大きく二つに分かれる傾向があります。
どうやったら快適な人間関係が築けるのかわからないんです。
思うようにならなければ、安易に怒る。また、怒られる環境や状況に自分の身を置くようになるのです。これって、不思議でしょう?
『暴力への親和性』とも言います。
そうやって、虐待から逃れられなくなったり、暴力的な友達に係わり続けるようになっていくわけです。
怒りの悪影響はこんなにも強いのです。
でも、怒りの感情は人間にとって必要な、自分の身を守るための機能です。
だから怒りをなくすことはできないですから、怒りの感情と上手に付き合えるようになったほうがいいですよね。
親であれば、子どもへ伝えるためのスキルを学んでおいたほうがいいです。
コロナの影響で講演会を開催できないといったところも多いですが、様々な対策を講じて安心安全な講演会を企画してくださる団体や学校もあります。
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