「私ってダメだわ~」って、自分の弱みを他人へ言えていますか?
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
僕は教師時代、自分の失敗やダメだったときに、同僚へ弱音を吐いたりしていたものです。
時には同僚だけでなく、生徒にも言ったこともありますよ。
弱音を吐くことは、自分の弱さを見せることだから良くないことと思っている人も世の中にはいます。
また、ネガティブな気持ちになることを良くないと思って、無理やりポジティブになろうとしている人もいます。
でも、こういった考え方は違うんですよ。
弱音を吐いてもいいし、ネガティブな気持ちになってもいいんです。
それはどうしてなのか?
自分の気持ちに嘘をついたり、感情を押さえつけてしまうことは、自分を傷つけているということだから。
親も子どもも自分の弱みを言えたほうがいい
さて、妻が子育て真っ最中のときに、次のようなことを言ったことがあります。
弱音を言える人に対しては、みんな助けたくなるけど、自分が正しいと思い込んで、それを証明するために次々言葉をかぶせてくる人に対しては、まわりは何も言えなくなって、その人のいないところで「あの人あんなこと言っているけどね・・・」って、距離を置かれてしまうことがあるのよ。
子どもも親も、自分の本音や不安を誰かに出せることが大事なんだと思います。
僕は現在、講演や研修の講師を中心に仕事をしていますが、それ以外に個人のカウンセリングや経営者面談や社員面談なども行っています。
お悩みを抱えられているかたには、弱音を吐くことを悪いことと思っていたり、「自分が悪いから・・・」とか「自分の努力が足りないから・・・」と、自分を否定的に捉えたり、自分のことが嫌いだったりすることが、結構あるんですよね。
実はそんなことはなくて、充分がんばられているんですよ。
だから僕は、「充分頑張られていますよ!」ってお伝えし、そこで「ハッ」と気づかれる方や、涙を流される方もいらっしゃいます。
子育て講演会のときも、「子どもへイライラするのは、子育てに一生懸命になられている証拠ですよ。充分、今まで頑張って来られたのだから、少し肩の力を抜く方法も覚えましょうね!」って、伝えることもあります。
子育ては仕事と違って、頑張っても頑張っても、報酬が出るわけでもなく、上司から褒められるわけでもなく、とっても孤独で先の見えないことです。
僕自身も、子どもが幼い頃は妻に任せっきりで、反省することだらけです。
このブログを書いたり、子育て講演をしたり、過去の僕からすれば「よく、あなたに言えるよね!」と妻から言われそうなことですよ。
親の弱みを出せる子育ては安心
そんな僕でも、講演会でいろんな親御さんから「すごく納得できました」「あるあると思う事例で、わかりやすかったです」「もっと聞きたかったです」と言われるのはなぜか?
それは中学校教師を24年間やってきたことと、自分の反省も含めて言えることがあるからなんです。
「子どもの問題行動には、親の関わり方が影響する可能性がある」ということなんですよ。
そして僕も講演会で、自分の格好悪い過去や弱みをさらけだします。
それが、参加されるかたには共感を得られるようなんですね。
だから子育てでも仕事でも、「私ってダメだわ~」って、自分の弱みを言ってみませんか?
強い自分、しっかりした自分を見せる必要はないですから。
実は、これって「完璧じゃなくってもいいんだ!」って、子どもも安心できます。
さらに、子どもが悩んだ時に親へヘルプを素直に出せるようになりますし、子どもへ良い影響を与えますよ。
だから、自分の弱みを出せていると思えるのであれば、安心してくださいね。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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