『失敗なんてない!』ましてや『子育てに失敗なんてない!』
失敗と思うか?チャンスと思うか?
自分の経験はすべてプラスになりますよ。
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ子どもから突然の妊娠報告!我が子が笑顔で過ごせることに幸せ
をご覧になられたかたの中には「私の子育ては、子どもへガミガミ怒るばかりで失敗だった」と、思われるかもしれません。
僕の子育て講演の感想で、よくこんなことを書かれる親御さんがいらっしゃいます。
「私の子育ては失敗だらけ。この講演をもっと早く聞いておきたかったです。」
僕の講演がとても心に響かれたんでしょうね。ありがたいことです。
でも僕はこう言いたいです。「子育てに失敗はない!」
だって、子育て失敗したってことは、あなたの子どもはダメだって言っているようなもの。
子どもからすればこう思いますよ。「僕って失敗作?」って。
子育てに成功もない
じゃあ、子育てに成功はあるのでしょうか?
いえいえ、子育てには成功も失敗もないです。『成功』『失敗』と考えることは、『良い』か『悪い』の判断のみになります。
良いのか、悪いのか、よくわからない手探りなまま日々格闘している。それが子育てなんだと思いますよ。
時として親は錯覚します。「私の子育ては成功だ!」
それは成功ではなく、親にとって都合のいい子どもになっているだけかもしれないのです。
僕がこうやって日々ブログに書いていることも、個々のお子さんの実態に合わせながら参考にしていただければいいのであって、子育てのマニュアルではありません。
でも、子育てにBestな方法はないけれど、Betterな方法はあるとは思います。
思春期の子どもは失敗を嫌がる
小学生へ講演すると、すごく反応があります。こちらが聞くと、必ず声が返ってくる。
ところが、中学生くらいになるとすごく少なくなるんです。高校生ともなれば、反応は表情だけだったりということも。
「自分の発表で周りからどう思われるのか?」
「間違ったことを言って笑われたら恥ずかしい」
思春期は自分と他者を比べる力が伸びるとき。だから当然のことなんですよね。
そんな思春期の子どもだからこそ、親や先生の言葉は大きな影響力があります。
「あんな発表じゃあ恥ずかしい」
「なんでそこで失敗するんだ!」
こんなことを日々言われていれば、子どもだって失敗しないように気をつけます。
失敗しないように気をつければ、チャレンジすることもしなくなります。
ではどうすればいいのか?
出来事に『失敗』という意味づけをしなきゃいいんですよ。
出来事は変えられないが体験の意味は変えられる
起きてしまった出来事は変えようがありません。大切なのは、そこで自分がどう考えるか?自分に出来ることはなにか?アンガーマネジメントでも同じ。
怒ったところで変えようがないことに、いつまでも怒り続けることは、体を壊し、心も壊します。
出来事も自分の意味づけで、大きく変わります。すべては成長するための大事な経験と捉えてみてはいかがですか?
例えば、子どもが服を汚して帰った。
「洗濯物が増えて、腹が立つ」と意味づけすることもできますし、「元気に過ごしているから、服も汚れて当然。友達と楽しく遊んできたのね。」と意味づけすることもできます。
服を手洗いして泥を落とすお母さんの様子を見て、子どもは愛を感じたり、次は気をつけようと思ったりするかもしれません。
あなただったらどう意味づけをしますか?
どんな意味づけをしてもいいですが、どうせなら自分も子どもも笑顔で健康的に過ごせる意味づけが良いじゃないですか。
だから『失敗』なんて思うより、『良い経験』とか『チャンス』って思った方が、人生はより豊かなものになりますよ。
そうやって親が出来事の意味づけに幅を持てるようになれば、自然と子どもも前向きな考え方で人生を楽しんでいけるはずです。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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