怒りの取扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
昨日は、地元津山市内で子育て座談会へ呼んでいただきました。
そこで素晴らしい気づきを得られたお母さん。
結局、子どもが問題なんじゃなくって、私が問題なんだ!
私が変わればいいんですね!
素晴らしい気づき。そうなんです!そこに気づけば、親子関係はどんどん良くなります。
子供へイライラすることは親の存在価値を満たす?
高校生の娘が家でダラダラスマホを見るばかり、自分のやりたいことばかりやって友達と遊んでばかり。
家に帰って来ても、自分の部屋に入ってスマホとにらめっこ。
「そんな娘にイライラするんです!」と、さきほどのお母さん。
「それは、とっても正常!心配なし!」と、ズバリお答えしました。
「自分の部屋に入ってしまうと、親子の会話も減ってしまって、それでいいんですか?」とお母さん。
「それでいいんです!大丈夫!それが子どもの自立なんですよ」と僕。
その後、いろんな話を他のお母さん達に答えていく中で、最終的に先程のお母さんが言われたことが、
結局、子どもが問題なんじゃなくって、私が問題なんだ!
私が変わればいいんですね!
ということだったわけです。
親というのは、子どものことを心配します。だから、そのことにイライラもします。
子どもに一生懸命だから、当然のこと。
でもそれは時として、親としての存在価値をそこで満たしていることもあるんです。
子どもへイライラすると言いながらも、子どもへガミガミ怒っていることで、親としての存在価値を感じているんですよ。
だから子どもが親から離れていくことに、不安を感じたり、寂しさを感じるわけです。
さらに、子どもへ依存が強い人だったら、ガミガミ怒って子どもが親の言うとおりに動くことに満足しているんです。
自分のコントロール下に子どもがいることに、親としての存在価値を感じてしまってます。
こうなると危険ですよね。
だから、今回の座談会に参加されたお母さん達は、とっても良かったと思います。
親が変われば子どもは変わっていくんだってことに気づけたこと。素晴らしいです!
親も子供もできていることを認めれば楽になる
けれど、変わりたくても変われないという人もいますよね。
「アンガーマネジメント学んだけど、うまくいかないことが多い」と言う人が時々いらっしゃいます。
本当にうまくいかないことばかりでしょうか?
100回のイライラな出来事の中に、1回くらいはうまく対処できることもあるはず。
そこに気づくことが大切なんです。
以前、小中学校の先生の研修でアンガーマネジメントをお伝えし、こんな感想がありました。
先生の講演は、育休中に知って2回、職員研修などのご縁で2回、全部で4回目の参加でした。
怒りまくり、自分の感情をぶちまけていた自分を省みるために参加させていただいたのですが、どうしても最初の6秒間がコントロールできず、うまくできないと感じることが続きました。
何度聴いてもうまくできない・・・と悩んでいたのですが、ある時ずいぶん「まあ、いいか」と思える事案が増えていることに気づきました。
そして、怒りをずいぶん仕分けできるようになってきて、いさぎよくあきらめたり、「どうにもできないな」と思えるようになって気持ちが楽になってきたことに気づきました。
怒ってはいるけれど、今までのように何でもかんでも言いまくることはなくなったように思います。
少しは変わったところもかるのかなと思うと、やはり何度聴いてもよかったと感じました。
まだ6秒の過ごし方は探しているところですが、できるとこともあった自分に自信を持って考えてみたいと思いました。
うまくできないと思いながらも続けてきたことで、知らず知らずのうちにできることが増えてきたわけです。
そして、さらに良かったことが
『できない自分を責めるより、できた自分を認めること』を意識されたこと。
この積み重ねが、自信につながります。
これって、子育ても同じ。
子どものできない部分ばかり注目していると、子どもも自信なくします。
できている部分に注目し、自信をつけてやることが大切ですよね。
こういった子育て座談会も全国へ伺います。
講演と座談会がセットになると、さらに学びが深まりますよ。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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