岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
【怒りとは出し入れ可能な道具である】
アドラー心理学を解説したベストセラー。『嫌われる勇気』へ書かれています。
それなのに、「子どもが私を怒らせる」とか「子どものためを思って怒っている」なんてこと思っていませんか?
実はそうじゃないんですよ。怒るのは、自分で選んで使っている便利な道具なんですから。
親や教師が怒るのは目的があるから
怒りは出し入れ可能な道具とは?
親や教師は、自分の必要に応じて『怒り』を出したり、引っ込めたりしています。
自分が使う目的があるから『怒り』を選んでいるんです。
例えば授業中に、よそ見をしている子どもがいた場合。
授業を邪魔しているわけでもないので、別に怒らなくても授業は進めることはできますが
「おい!どこ見てんだ!集中しろ!」と、あえて強く怒ります。
それは目的があるから怒れるわけです。
①自分の授業で勝手なことをさせないため
②教師としての威厳を保つため
③授業を予定通りに進めていくため
④生徒が授業についていけなくならないため
こういった目的があって怒っているはずです。
怒ることの目的とは?
①支配
②優位に立つ
③権利を守る
④正義感の発揮
この4つに分けられると言われています。
親が怒るという道具を選んでいる
でも、こんな疑問もありませんか?
時には誰かが怒らせたり、出来事によって思わず感情的になったりするから、怒りは反射的なもので目的のために選んでいることとは違うのでは?
本当にそうでしょうか?例えば子どもがテストで0点とってきた。
「何考えてんのよー!」と子どもの答案用紙を見るなり大激怒。
そのとき電話が鳴ったらどうします?怒ったままの声で電話に出ますか?
きっと、それまでの怒りはどこかへいってしまうことでしょう。
子どものために怒っているのではなく親の目的がある
「あなたのためだから」
子どもを怒った後に、こういうセリフ言ったことはありませんか?
僕も生徒に対して言ったことがあります。
でも今、改めて考えてみると、本当にそうだったのか?
少し疑問を感じます。
・なんとかして問題行動をやめさせたい
・なんとかして自分の言うことを理解させたい
そこには僕の都合や目的があったのではないか?
だから軽々しく「あなたのため」なんて言っちゃいけない。
怒るということは、子どもを支配することだったり、子どもより優位に立つことだったり・・・。
そういったことが、親も教師も多くありはしないか?
怒るという道具の使い方を、日々点検しておく必要がありますね。
怒ることに責任を持てる大人になりましょう。
ぜひ研修や講演で『怒る』ということについて、じっくり学んでおくことをオススメします。
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