怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
「〇〇させたら、〇〇大学へ現役合格!」
こういったフレーズで子育ての方法や本など、巷ではあふれかえってますよね。僕はあまり好きじゃないです。
学校が良くなるのは複合的な要素が絡んだ結果
先日、教師時代に一緒に勤務した先生と電話で話をする機会がありました。
その先生は僕よりも年下ですが、バイタリティーや創造性あふれる人で、僕もすごく尊敬していたし一緒に苦楽をともにした仲間です。
その先生がこういわれたんですよね。
「学校の雰囲気や生徒の様子が良くなったりするのって、複合的な要素が絡んだ結果だと思うんですよ。
生徒へ良く怒る先生もいれば、生徒を陰で支えてくれている先生もいるし、確かにちょっとって思う先生だっていましたけど、でもその先生も一生懸命でしたし、いろんな先生がいるからこそ成り立っていて、〇〇な実践をしたから学校が良くなったとか、A先生という素晴らしい先生がいたからとかじゃないって、改めてこの2年間で思いましたよ。」
すごくいろいろと実験的で先進的な取り組みをされてきた先生だったので、僕にとっては意外な言葉でした。でも本当にその通りだと思います。
4月に入学し、偶然出会った子ども同士、そしてそこに関わる先生たち。
いろんな取り組みや日々の生活のなかで、子どもも先生も必死に右往左往しながら、より良い人生を送っていくために前へ進んでいるんですよね。
子育ては親も子どもも試行錯誤しながら成長していく
子育てだって同じだと思います。
「〇〇すれば、〇〇になる」というような簡単なものじゃない。
それは確かに、やってみれば効果的かもしれないですが、必ずそうなると思って取り組んでしまうと、親は子どもへ過剰な期待を持ってしまうことになります。
我が家は3人子どもがいますが、性格や能力は似ている部分もあれば、全然違う部分もあります。
よく例えで言われますが、ひまわりの種をまいてバラを咲かすことはできません。
ひまわりにはひまわりの良さがあり、ひまわりとして最高の花を咲かすための手入れは必要です。
でもいくら手入れをしても、バラにはなりませんよね。
子どもだって、もって生まれた性格や能力があり、それをその子どもなりにどうやって輝かせるかが大切だと思います。
もちろん、どんどんと自分の可能性を広げていけるなら、それはそれで素晴らしいこと。
ただし、誰れもがみんな同じ水準でできないですよ。
凸凹の大きさは違えど、誰もが得意・不得意をもってます。
「〇〇させたら、〇〇大学へ現役合格!」
こういう成功ヒストリーは、親と子どもが同じ方向を向いて親子関係が良好だったり、子どもの生まれ持った能力と上手くマッチングしたり、複合的な要素がピタッと合ったからだと思います。
だから僕がこうやってブログを書いている内容も、すべてのお子さんに当てはまるわけではないです。
でも、子育てで大切にしてほしいことを伝えています。
「いなっちのブログを読んだら、子育てが上手くいく」というようなノウハウブログではありませんが、読まれたかたに何かヒントや気づきになればと思っています。
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