岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
孫を見ていると、親が子どもへ求める一番の願い、それも大きくなってくると忘れてしまいがちな願いを再確認させてもらえます。
何だと思いますか?
子どもに合った対応は甘やかしか?
それは・・・・。
「元気で生きていてほしい!」ってことですね。
孫育て日記の子育てカウンセラーいなっち先生夫婦の孫育て奮闘日記にも書いていますが、うんちが出てくれるとか、ミルクを飲んでくれるとか、生命が生き続けてくれていることに毎日嬉しくて感謝の気持ちを味わわせてもらえてます。
子どもが大きくなっても、「生きてくれている」ということこそ、一番大切なことだなあと再確認できます。
そうは言っても、子どもは成長するにつれて、いろんなことができるようにならなければ、社会へ出てこまる。
だから、子どもを甘やかしてはいけないと信じ込んでいる人もたまにいるようです。
実は、それはちょっと違うんですよね。
・子どもをありのまま受け入れること
・その子どもに合った対応をすること
これは『甘やかすこと』ではありません。
ところが配慮の必要な生徒に対する関わり方で、教師時代こんなことを耳にしたことがあります。
「〇〇を甘やかしてはいけません。彼のためになりませんから」
この生徒は特別な配慮が必要な生徒なのに「それは違うんじゃないのかなあ?」と、当時疑問を感じました。こういったことが、まだまだ学校現場や家庭でも起きているのではないでしょうか?
ここからは以前、妻がブログへ書いてくれたことをリメイクして紹介します。
配慮の必要な子どもへはスモールステップが大切
「社会に出た時に備えいろいろな人に合わせるべき」
「家庭環境がどうであれ集団に合わせるべき」
「医療機関で受診させるべき」
「先生が子どもに配慮すべき」
「親がしつけるべき」
こういった子どもへの関わりのなかで「こうあるべき」のぶつかり合いって起きることがありますよね。「べき」は色々あっていいと思います。
最終的に方向性をまとめていくことができて、それが子どもに良い効果をもたらすならいいんです。
しかし時に困るのが、明らかに何らかの問題が見られるのに「社会に出た時に備え、いろいろな人に合わせるべき」を強く主張してくる大人。
これはいきなりハイジャンプを求めるようなもの。
少しづつ慣らしたり成長したりする『スモールステップ』が受け入れにくい『結果主義・成果主義』に偏りがちな考え方で、子どもの能力や人間性を伸ばすどころか、子どもがおかしくなることがあります。
仮にその時はしのげたとしても、大人になってからおかしくなることがあります。
子どものありのままを受け入れるのは甘やかすことではない
こういった方々には、共通の思い込みがあります。
「子どもをありのまま受け入れ子どもに合わせた対応をしたら、子どもを甘やかすことになる」
いえいえ、甘やかすことにはなりませんよ。
そもそも「合わせる」=「甘える」と考える人は「子どもの力を信じてないのでは?」と疑ってしまいます。
そしてズバリ言いますと、
「相手が合わせてくる」=「甘えたくなる」
この考えを持っているのは、その大人自身です。
社会に出ていろいろな人に対応できることを求めるのなら、まずは子どものありのままを受け入れて、子どもに合った対応をしましょう。
と、ここまでが以前に妻が書いてくれたことです。
配慮の必要の有無に限らず、『子どもをありのままに受け入れる』ということを、何度も僕もブログへ書いています。
コロ助君の影響で休校中、お子さんはどのように過ごしていましたか?
・のんびりいつも通りテレビ見たりゲームをていた
・自分なりに計画的な生活をしていた
・早く宿題済ませて後はおもいっきり遊んでいた
どれもその子どもにとって間違った行動はとってません。その時のその状況で、子ども自身が選択している行動なのですから。
それが子どものありのままであって、親がそれをコントロールする必要はないんです。
親が心配を先取りして、あれこれ言ったり、手出しをしなくていい。
子どもが自分で選択した行動をとり、そこでどんなことを感じ、その後どうするかを自分で決めていき、自分の人生に責任を持てるようになることが本当に自立した人だと思います。
子どものヘルプがあったときには、そこで親としてできることをすればいいんですよ。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応