怒りの取扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
『人の気持ちを理解できる子どもに育つには、親が共感すること!』
携帯電話ショップへ来た女の子の行動に驚く
引越しへ向けて、電話やネット環境・・・いろんなことの手続きに追われています。
昨日はその関係で、某携帯電話会社のショップへ行きました。
お客さんが多く、妻と二人で店内で待っていた時のこと。
店内には飲み物のサービスや子ども向けのアイスクリームのサービスがあり、僕たちもコーヒーを飲みながら座って待っていました。
しばらくして、小学校2~3年生くらいの女の子が店に入って、スマホなどの展示物には目もくれずスタスタと、子ども向けアイスクリームサービスのところへ来たのです。
すると、アイスクリームの入った冷凍庫を開けて、アイスクリームを取ったらそのまま店の外へ出ていきました。
アイスクリームの入った冷凍庫には、次のように書いてあります。
『ご来店のお子様へアイスクリームのサービス』
『お一人様1個まで』
僕はてっきり、親に連れられて先に店内へ入って来たんだろうと思って、店の外へ目を向けると・・・。
えええー!?マジかー!目を疑う光景が!
その女の子は、自転車に乗って行ってしまったのです。そしてさらに、目を疑う光景が!?
しばらくしてから、またその女の子が自転車に乗ってやってきました。
なんと!2人の友達を引き連れて。
彼女たちは、何のためらいもなくアイスクリームめがけてやって来て、堂々ともって行きました。
そして、しばらく店の外の駐車場で楽しそうにお喋りしながらアイスクリームを食べていましたよ。
人の気持ちがわかる子どもに育つには、共感と共有だけでいい
僕「おいおい、なんなんじゃあの女の子たちは!?お一人様1個までだから、2回目も許されるのか!?だいたい、1回目とか2回目とか関係なく、お店に用事がないのにアイスクリームだけ取りに来たよ。」
妻「親も『無料のアイスクリームあるから食べてくればいいよ』って言ってたりしてね~!?」
僕「そんなことを簡単に言うとか、ほかにもアイスクリームに限らず、親の考え方や姿勢を子どもは自然と身につけていくんじゃろうなあ。」
妻「そうそう。大半の子どもはいくら無料のアイスクリームだとしても、周りの目を気にしたり、そもそも持って行く発想が出てこないと思うよ。」
最初にやってきた女の子は、鮮やかな色のきれいな服を着て、かっこいいキャップをかぶり、耳にはイヤリング、指にはマニキュア。友達もおしゃれな髪型をしていました。
どう見ても、貧しくてお腹がペコペコで来ているようには見えませんでした。
どういった家庭の状況なのかは、僕にはわかりません。
けれど、アイスクリームだけを取りに来ることに、罪悪感やお店の人へ迷惑がかかるといった、人の気持ちを考える力が育っていないんだろうということは、見ていて感じました。
他人への気持ちを考えたり、思いやりを持てない子どもには、親が子どもの気持ちに共感するという経験が乏しかった可能性があります。
子どもが悲しめば、親も悲しみ、楽しい時は一緒に楽しむ。
子どもの感情に共感し、共有していくことで、子どもは自然と他人の気持ちも理解する力が育っていくんです。
今回見かけた女の子たち。この先どんな大人へと成長していくのか・・・、気になったのです。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応