岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
あなたは民主型のリーダーシップをとれていますか?
いなっち先生といえば、子育てやアンガーマネジメントの講演というイメージが強いようです。
でも実は、企業研修、さらには経営者や従業員のお悩み相談までやっているんです。
毎月研修をさせていただいている岡山市内の某企業で、今月は『リーダーシップ』についての研修をする予定です。
さて、『リーダーシップ』というのは、仕事や学校などでよく使われる言葉ですが、実は身近な家族の中でも自然とやっていることなんですよ。
今回は親が子どもに対しての理想的なリーダーシップについて考えてみましょう!
親も子どももリーダーシップを生活で発揮している
あなたは『リーダーシップ』と聞くと、どんなイメージがありますか?
「発言力や行動力のある人が、集団を引っ張っていく」とか「管理職やキャプテンとか、権限のある人が持っている力」とか、こんなイメージがあるのでは?
確かに、これらもリーダーシップの一つですが、もっと身近なことで僕たちはリーダーシップを行っているんですよ。
例えば、親が子どもへ「今年のお盆は、おじいちゃん家へ帰省せずに自宅で過ごそう!」と、家族へ提案するといったことも、リーダーシップなのです。
リーダーシップは『目標を達成するために、個人やチームへ向けて行動を促すこと』だったり『何かの成果を出すために、他者へ影響を与えること』なんです。
だから親が子どもへお盆の過ごし方を提案するということは?
目標や成果➡お盆は帰省せず自宅で過ごす。
行動を促すとか影響を与える➡帰省を楽しみにしていた子どもの気持ちを、自宅で過ごすということを納得させる。
こういったことは、親も子どもも普段からやっていることですよね。
民主型のリーダーシップを心がける
リーダーシップを発揮しても、最終的に子どもが納得して「じゃあ、今年のお盆は自宅で楽しもう!」という気持ちになって行動してもらえないと、良いリーダーシップと言えません。
良いリーダーシップとは、どんなことなのか?
いろんな実験や理論があるのですが、そのなかでレヴィンというアメリカの心理学者によると・・・。
小学生を3つのグループに分け、お面づくりなど様々な工作の課題を与えます。
それぞれのグループのリーダーを『①専制型』『②民主型』『③放任型』とし、それぞれに違う言動や振る舞いをとらせます。
①専制型・・・強い口調で作業の方法や分担などを強い口調で一方的に命令します。
②民主型・・・作業の方法や分担などを子どもたちと一緒に相談しながら、子どもたちに決めさせます。
③放任型・・・指示を出さず見ているだけで、子どもたちの好きなように任せます。
結果はどうなったか?おそらくなんとなく想像がつきますよね。
①専制型の子ども達は、仕事量は多かったのですが、子どもたちの間で敵対的行動や不平不満が増え、ストレス状態になりました。
②民主型の子ども達は、友好的で仲間意識が強まり、互いに協力し助け合うことができ、仕事への満足度も高くなりました。
③放任型の子ども達は、仕事量も少なく、仕事の質も低く、集団のまとまりがなくしらけていました。
この実験からわかるように、良いリーダーシップというのは、②民主型のように、親と子どもがいっしょに考え、最終決定は子どもにさせるということなのでしょうね。
親という権限を振りかざしていてはいけませんよね。
これは、家庭だけでなく教育現場でも同じですし、職場でも同じです。
あなたのリーダーシップは民主型?そしてあなたの家庭や職場はどうですか?
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