子どもの承認欲求 を満たしていますか?
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ宿題しなさいは怖い!親の叱咤激励は子どもの安全を脅かすで、『自己実現の欲求』という頂上にあるレベルの高い欲求を、子どもが満たそうとするためにはどうしたらよいのかについて、今回は考えていきましょう。
子どもの承認欲求 を満たしていますか?
前回でも出てきた『マズローの欲求5段階説』。
このモデルの頂上にある『自己実現の欲求』の下の『承認欲求』が、重要なポイントとなってきます。
『承認欲求』について、僕が子育ての講演会で事例でお伝えすることがこれ。
「98点のテストを喜んで持って帰った子どもが、お母さんにテストを見せたら『なんであと2点取れなかったの?もったいない。よく見直ししなきゃ!』と言われて、やる気が失せてしまった子どもがいます。」
これは親が、努力を認めずダメ出しをしてしまい 子どもの承認欲求 を満たすことができていないわけです。それに、子どもだって「あ~!あと1問合ってたら100点だったのに!」とちょっと悔しさを感じていたでしょう。
さきほどの事例で、例えば子どもの努力を認めてやれたら、どんな言葉がでるでしょうか?
「まあ!98点だったの!がんばったねー!」
こんな感じで、子どもの努力を喜んで認める言葉となると思います。
親からそんな言葉をもらえたら子どももうれしいですから、また次のテストも頑張ろうって気持ちになりますよね。
褒めるより子どもの存在を無条件に認める
ただし、気を付けなければいけないのは、『親から褒められる』ということを目的にさせてはいけないということ。
『褒められる』ことが目的になってしまうと、褒められなくなったらまた努力しなくなりますからね。
そうならないようにするには、子どもの努力したことを『具体的に認める』声のかけかたがいいのです。
「まあ!98点だったの!がんばったねー!」は悪くないのですが、もっと子どもの行動を具体的に認めてやるとさらにいい。
「98点取るために、毎日必ず3時間勉強してたんだね!」と、こんな感じです。
ところがあまり努力している様子がないときは、親としてもダメ出しの言葉しか出てこなくて困りませんか?
そんなときは、『労い』の声をかけてやればいいですよ。
「お疲れさま」「テスト大変だったね」
そんな言葉がけでも、子どもにとっては「自分に関心を持ってくれている」という実感がわきますし、結果を出さなくても親は自分のことを「認めてくれている」と実感できるのですよ。
むしろ、こっちのほうが大切じゃないかと思いますし、子どもが良い結果を出さなかったときこそ、折れそうな子どもの心を支えてやれる関わり方ができなきゃと思います。
思うようなテストの結果が出なくて子どもが落ち込んで帰って来たとき、「お疲れさま」と、にっこり笑顔で言ってそっと見守っているだけで充分ですからね。
あとは、子どもの思うように過ごさせてやることも、親としての役目だと思います。
子どものことが気になりますが、あれこれ言わないで、そっとしてやればいいですからね。
『承認欲求』とは、子どもが努力したことを認めることが大事です。
でももっと大事なことは、子どもの努力や結果とは無関係に、存在そのものを『無条件に認めてやる』ってことなんだと思います。
孫のひなちゃんからも、『無条件に認める』ことを実感します。詳しくはこちら➡生きていることは奇跡!有ることは難しい
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