怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
なんでも完璧にこなす人より、完璧そうに見えて実はおっちょこちょいだったり、失敗したりする人って親近感がわきますよね。
完璧になんでもこなしている人でも、ときにはミスしたりすると親近感がわきますよね。
人は足りない部分があるから、魅力があるんだと思います。
僕は講演や研修での自己紹介で、自分のダメだった部分をさらけ出します。
イライラを家族へぶつけていたってこと。
でも、そんな僕がアンガーマネジメントで変われたから、講師としての信頼感もアップするのです。
自分の足りなかった部分が今に活きている。
僕が最初から穏やかな人だったら、僕のアンガーマネジメントセミナーの魅力は半減するでしょうね。
子どものできないこと探しをするから腹が立つ
下の図を見て、どちらが落ち着きますか?
おそらく、左側の丸のほうが落ち着いて見えるのではないでしょうか?
欠けているほうの丸は、書けた部分が気になりますよね。
人は欠けている部分や足りない部分を見つけると、無意識にそこを埋めたくなるんですよね。
これは子育てでも同じ気持ちになるんです。
親が子どもを見るとき、子どものできないことや足りない部分を何とかして埋めたくなるんですよ。
・将来困らないために。
・この子のために。
そう思って、あれやこれや子どもに口うるさく言います。
でも、子どもは親から言われる通りにできることばかりじゃないですよね。
親はこうするべきって思っているのに、子どもはそれができない。
親の「べき」が裏切られるから腹が立つんです。
でもこれって親のわがままかもしれませんよ。
親だってて子どもの頃は未熟だったし親も完璧じゃない
子どもは自分で足りない部分を埋めようとがんばります。
そしてうまくいかないことも経験しながら、試行錯誤をして自分を成長させていくのです。
がんばっても自分の足りない部分を埋められないことだってありますよね。
そんなときに親がどう声をかけてやれるか?
「もっと頑張れ!」と言うか、「よく頑張った!」と言うかは大きな違いです。
頑張っても思うようにいかない、そういうことも人としての魅力。
子育だって同じ。親になったとたん、子どもを完璧に育てようと思っちゃいけませんよ。
親だって子どもの頃は未熟だったし、できないことだらけでしょう。
でも、こんなことを思われるかたもいるかも?
「いや、私は何でもできたし、何でもできるように親から厳しく育てられた。だから我が子にはできるはず!」
これが危険!
親からさせられたこと、自分ができたことを子どもに求めてはいけない
親から厳しくさせられたことや、そういう育てられ方でなんとか頑張ってこれた人。
実は自分の心の中に、本当の気持ちを抑え込んだまま大人になっている可能性があります。
そして、それに気づかぬまま、同じことを我が子へ要求してしまうのです。
子どもはとても苦しみます。でも、親の要求には答えようと頑張るのです。
頑張ることは悪いことではありませんが、それが「本当に子どもの幸せにつながるのか」と、冷静に振り返る必要はあると思います。
まずは、親自身が自分に対して「まあいっか」という気持ちになることです。
そうやって自分自身を楽にする。それができるようになれば、子どものことも「まあいっか」って思えるようになりますよ。これもトレーニングです。
そのために、アンガーマネジメントを学ぶことで『許す』ことの大切さも理解できますからね。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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