怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
冬らしくなってきましたね。雪の便りもあちらこちらで聞かれます。雪と言えば、僕にとっては『スキー』です。
スキーが下手でも滑ること自体が楽しかった
今では、コブでも新雪でも急斜面でも滑られないところはありませんが、スキーを始めたころはボーゲンがやっとできる程度。でも、楽しくてたまりませんでした。
スキー場には、僕よりも上手な人がいっぱいいました。あんなふうに滑れるようになりたいって思っていましたが、上手な人のように滑ることができない僕でも楽しくてしょうがありませんでした。それは『滑る』こと自体が楽しかったんです。
上手にできなくても、今自分に『できること』に喜びを感じていたわけです。これって子育てに置き換えてみたらどうでしょうか?
子どもが上手にできることが楽しいとか幸せなわけじゃない
親は子どもが『上手にできる』ということばかり求めてないでしょうか?『下手なこと』は楽しくない。『上手にできる』ことが『楽しい』とか『幸せ』って思っていませんか?
子どもって、上手にできなくても『今』を楽しんでいます。今を楽しみながら『未来』へ向けて、いろんなことができるようになっていく。それが結果的に『上手にできる』ってことにつながっていくと思うんです。
僕もスキーが最初は下手でしたが、だんだんと「もっと上手に滑れるようになりたい」と思うようになって、当時放送されていた『スキーNOW』ってテレビを録画して何度も見たり、上手な人に教えてもらったり、本を買ったり、いろんなことをして上達していきました。
こうやって、自分から「上手くなりたい」って気持ちになっていくんですよ。
だから親が「もっと努力しなさい!」「もっと上手にならないとダメ!」みたいなことを、勉強や運動で求めちゃダメ。
「努力しなさい!」とか「努力が足りない!」なんて、親が言ったからって、子どもがやる気になるわけないですよ。それは、子どもが自分でそういう気持ちになっていくこと。
アンガーマネジメントも本当に好きになっていけば努力と感じない
そもそも、自分が好きでたまらないことは『努力しなければ』って気持ちにさえなりません。『努力』っていうのは、自分に鞭打って無理していくこと。だって、好きだったら努力って気持ちになりません。
だから、子どもが今夢中で楽しんでやっていることを、親は見守っているだけでいいんじゃないかなって思います。
『上手』か『下手』という、白黒思考で考えるのではなく、今この状況を一生懸命に取り組んでいる子どもを認めてやること。
親から見てもどかしいこともあるかもしれませんが、子どもが自分からやろうって思っていることは、邪魔せずに好きなようにさせてみてはいかがでしょうか?
そして、アンガーマネジメントも上手にできることばかりを意識せず、失敗してもいいから楽しみながら続けていくことが上達のコツですよ。
本当に好きになっていけば、アンガーマネジメントも努力って感じませんから。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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