親にとって都合のいい子 を求めていませんか?
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
人は都合の良い情報だけ見るし、思い込みで判断しがちだということを実感した人は都合の良い情報だけ見る !自分が正しいと思うと腹が立つは、僕のおっちょこちょいさに読者の皆様も呆れた方が多かったことでしょう。
今回も前回に関連して、都合の良い見方をしてしまう僕について過去の出来事を紹介します。
娘が高校生のときに、迎えに行ったときのこと。
「冷えピタほしいからドラッグストアに寄ってほしい」と娘が言うので帰り道にある、岡山ではメジャーなドラッグストアへ。
人は自分の興味あることにしか目がいかない
店に入ってすぐ目的の商品を発見。しかし、そのとき僕の頭の中に浮かんだことは?
「ここは酒類が安い。今、家にないものは・・・?」と、すぐに頭に浮かんできたんです。
「そうだ!ハイボール用のウィスキーがあと少しだから買っておこう」と、酒売り場へ直行しウィスキーをゲット。
そして家に帰り、妻へ買ったものを報告。すると妻がこんなことを言いました。
妻「せっかくドラッグストア寄ったなら歯磨き粉買ってきてよ。昨日あんなに『歯磨き粉がないないないない!』って、うるさいくらい言ってたのに・・・」
僕「あー!そう言えばそうじゃった!すっかり忘れとったわー。店に入ったとたん、すぐに頭に浮かんだのは酒のことじゃった。ハハハ。」
妻「昨日あれだけ歯磨き粉のこと言ってても、結局自分の欲しいもののことしか考えてないよね(笑)」
僕「あはは・・・」
脳は一つのことに注目すると他のことが認識できない
これは僕が悪いんじゃないです。僕の脳のせいです。(すごく勝手な言い訳に聞こえますが・・・)
脳は一つのことに注目すると他のことを認識できないのです。さらにそこへ、自分の経験や価値観が加わってきます。
そうなると、自分の見たいように見たり考えたりするんです。
さらに人は、不快を避け自分にとって心地良いことをしようとします。
歯磨き粉がないと不便って思ったにも関わらず、ウィスキーのことしか頭にない。
それは、歯磨き粉がないことよりもウィスキーがないことのほうが、自分にとって不快というわけなんですよね。
まあ簡単に言えば「歯磨き粉がなくても歯磨きはできるが、ウィスキーがなければハイボールはできない」ってことで(笑)
だから、自分にとって大切なことは『ウィスキー』と無意識のうちに考えていたわけです。
親の心地良いことを子どもに求めています
これは子育てにも当てはまりますよ。
「まったくうちの子は勉強もせず遊んでばかり」と思う親の気持ちは?
・勉強しなければ子どもが高校へ行けない
・勉強できなかったら就きたい仕事に就けなくて困る
だから子どもに勉強することを求めます。
果たしてそれは本当に心から求めているのか?親の無意識の部分はこうじゃないでしょうか?
・子どもが高校へ行けないのは恥ずかしいという不快
・安定した仕事に就いてくれたら安心で心地よい
・それなりの学校や仕事に就いてくれれば、世間体も保てて心地良い
親にとって都合のいい子 を求めてないか?
一度子どもへ求めていることを書きだしてみましょう。それを仕分けしてみてください。
・本当に子どものためなのか?
・親の自己満足で不快を避けて心地良さを求めてはいないか?
子どものためじゃないものは、捨てちゃいましょうね。
あなたは子育てでどんな心地良さを感じていますか?
子どもの姿を見るだけで心地良いなら大丈夫。でも、子どもが良い結果を生み出したことでしか心地良さを感じていないのなら危険ですよ。
親にとって都合のいい子 であるときだけ認めるのではなく、あるがままの子どもを認めましょうね。
どうすれば良いかわからないかたには、こちら子どものやる気が上がる親子コミュニケーション 3つのコツ【授業動画公開中】
をぜひご覧ください。
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