子どもは 親に注目されたい行動 をとろうとする!
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
「大きな声を出さないで!」
「走らないの!」
以前のことですが、電車内で聞こえてきたお母さんが子どもへ注意していたセリフです。このお母さんに限らず、
「〇〇しない!」
「〇〇はダメ!」
って否定形で伝える人がすごく多いなあって感じます。
否定形で伝えられても脳は理解できない
以前にもブログへ書いたことがありますが、脳の潜在意識という無意識の部分では否定形を理解できないのです。
梅干しを口の中に入れることを想像しないでください。
いかがでしょうか?すでに梅干しを想像していませんか?
人によっては、もう口の中に唾液がジュワ~って出てきていませんか?
こんな感じで、「想像しないで」と言われても脳は想像してしまいますし、想像したことで身体には反応が起きてしまうわけです。
だから「大きな声を出さないで!」と言われた瞬間、脳は大きな声をイメージしちゃいますし、「走らないの!」と言われた瞬間、走るイメージを描いちゃうのですよ。
これはもう自分の意志とは無関係に無意識にやってしまいます。
人の行動は諸説ありますが、無意識が約90~97%とも言われます。
だから、何度子どもへ「ダメ!」って注意しても、同じ行動をしてしまうんですよね。
親の指示に従わない子どもが良くないのじゃなく、親の指示の出し方が良くないのです。
さらに、こんなことはありませんか?
何度も注意されている、何度も怒られている。それなのに子どもは同じ行動を繰り返す。
大人から見れば、「怒られたら嫌な気持ちになるはずだから、怒ればやめるだろう」と思っても、子どもは違うんです。
なぜ、何度も怒られても同じ行動を繰り返すのか?
その理由は次のページへ続く。
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