怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログの続きです。前回のブログはこちら➡叱るのは怖くない!部下や子供を叱っても信頼関係が深まる叱り方
まずは、やってはいけないとわかってて、ついついやってしまいがちな叱り方について。
変えようがないことについて叱るのはダメ
「この際だから言っておくけど」「前にも同じことしたよね」「男ならこれくらい我慢しろ」「お姉ちゃんでしょ!」といった、過去や性差など、自分ではどうしようもできないことについて叱られても困るだけですよね。変えようがないことについて叱るのはダメです。
部下や子どもの言い分も必ず聴いてみる
一方的にこちらの言いたいことだけをいうのでは、部下も子どもも納得いかないことが多いです。必ず言い分にも耳を傾けましょう。
上司「私にはあの対応は失礼に見えたのだけれど、あなたはそれについてどう思うかな?」
部下「あのとき別の問い合わせが入っていて、頭の中が混乱してしまって、自分では失礼のないようにしていたつもりなのですが」
上司「そうだったのか。それは大変だったなあ」
部下「そうなんです。必死だったので。こういう時は、どうするのがいいのでしょうか?」
部下のそのときの気持ちを受け止めてやれば、素直に上司の伝えることも聴き、さらに自分から心を開いてくれることもあります。
叱った後は必ずフォローをする
叱るだけ叱って、ハイ終わり。これでは後味悪いです。凹んだ気持ちのまま、仕事を続けることになります。
僕は教師時代、生徒を叱った後には必ずフォローを入れて終わることにしていました。
「今日は厳しくあなたのことを叱ったけれど、あなたのやったことが悪いだけで、あなたが悪いわけじゃないからね。あなたはいつも明るくて友達を盛り上げたり、クラスを元気にしてくれるすごいパワー持っているよ。それがあなたのいいところで先生もすごく助かってるら、これからもよろしく頼むね」
その人のちょっとした良さを伝えてやることで、凹んだ気持ちもすこし回復します。時には、少し笑顔になって戻っていくこともありました。
最近の若い人は、叱られ慣れしていないことが多いので、こういった工夫が必要です。
叱ることで部下や子供をコントロールしない
さて2回に渡って、叱り方について書きましたが、叱ることは相手のため、相手の成長のために、伝える手段です。しかし、叱ることで自分を優位に立たせ、部下や子供をコントロールしてはいけません。
上司や教師といった立場を利用して、威圧的な態度や言葉を使い自分の思い通りに部下や子どもを動かす。それは、本来の叱ることから外れてしまっています。
叱り方のテクニックばかりに走ってしまうと、一番大切なことを見失う危険性があります。一番大切なことはなにか?
それは、相手を一人の人格ある人として尊重する気持ちです。
詳しく叱り方を学んでみたいなら、こちら➡部下をやる気にさせる叱り方
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応
お問い合わせはこちらへ
この記事へのコメントはありません。