怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
今日あたりが仕事納めというかたが多いのでしょうね。1年間の仕事を振り返って、スッキリした気持ちで終わり、新しい年を迎えることができるといいですよね。
年数を重ねて経験を積めば自信もついて仕事が楽しくなっていく人もいますが、逆に部下や後輩の指導の機会が増えて「部下を叱るのが怖い」とか「若い人への関わり方が難しい」と言われるベテランのかたもいらっしゃるようです。
上司が部下へ本当に大切なことまで言えなくなれば、それはとても大きな問題。叱ることを見逃せば、後々大きなツケとなってしまうことも。叱ることは技術。ある程度コツをつかめば、難しくありません。
これは部下育成だけでなく、子育てや教育現場にも大切なスキル。2月8日津山まちなかカレッジビジネス講座で講師を務めることとなりました。いかがですか?
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そこで、今回は叱るときのポイントについて書きますね。
叱るときはフェイス・トゥ・フェイス
部下を叱るとき、人前で叱るのはダメです。緊急の場合でない限り、他の同僚がいる前ではやめましょう。叱るときは、一対一。フェイス・トゥ・フェイスで。子どもでも大勢の前で一人だけ叱られるのは嫌です。プライドが傷つきますからね。大人ならなおさらですよね。
部下を呼んだら感謝の気持ちを伝える
部下を呼び、別室へ来てもらいます。まずは、来てくれたことに感謝の気持ちを伝えましょう。
「仕事中に時間をとってすまないね」「忙しいのにわざわざ来てくれてありがとう」
こういった、一言をまず伝えておくといいです。なぜなら、上司から呼ばれるということは部下も緊張しているから。緊張しているのに、部屋に入ったとたん叱られ始めると、心の準備もできていませんから、部下の心は受け入れ態勢になっていません。大事なことが伝わらないのです。
なぜ来てもらったのか?目的を伝える
まずは、呼んだ目的や理由を伝えましょう。
「ここへ来てもらったのは、今日あなたが午前中窓口でお客様へ接しているとき、あいさつの仕方が気になって伝えたかったからなんだ」といったように、5W1H.を心がけるといいですね。
『いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)』です。
「今日のお客様へのあの態度はなんだ!?」と、いきなり言われても、部下は何のことか戸惑いますからね。
叱るのはそのときの行為のみにする
叱ったら必ず納得してもらえるとは限りません。もしかしたら、腑に落ちない態度をとることもあります。
「なんだ?その態度は!?それが叱られている者の態度か?」「あなたそれでも反省しているの?」こういう言い方は、良くないですよ。
いつまでもクドクドと叱る先生を見たことがあります。叱っている途中の生徒の態度に腹が立って、いつまでも叱り続け、時間が長くなってしまうんです。
叱られて出てきた生徒は、不満の表情。
「ちょっと、下向いただけなのに…、なんだその態度は?って…。あんなにクドクド言われたら反省する気持ちもなくなるし」
こんなことをぼやいていました。
さらに、やってはいけないけれど、ついついやってしまいがちな叱り方があるんです。それについては、次回にをお楽しみに!
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