怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ優しい子どもに育てるには?共感性を育む母親との微笑みの交換では、親が子どもへ微笑むことの大切さについて書きました。
子どもには笑顔で接したい。
笑顔の方がいいに決まっている。
それは誰でも頭でわかっていること。けれど子育てって、いつも笑顔でいられるわけじゃないんですよね。
じゃあどうすれば、笑顔でいられるのか?
それはとってもシンプルなことなんです。
親は子どもの行動を想定内にしておくと楽になる
子どもへ求める理想や願望をできる限りへらすこと。
「家に帰ってきたら、すぐに手を洗ってほしい」
「ご飯のまえに宿題を済ませてほしい」
「朝は自分で起きてほしい」
こういった子どもへ求める理想や願望は、多くの場合『怒り』や『イライラ』のもとになってませんか?
なぜなら子どもは、親の理想や願望通りに行動しませんから。
子どもってそういうもんなんです。
先日テレビを見ていたら、子どもへスマホを与えてから使う時間を守れなくて困るといったケースについて放送していました。
これも親の理想や願望が大きく関わっています。
「スマホの使う時間を守ってほしい」
「買うときに時間の約束をしたのだから守るべきだ」
これは親の勝手な決めつけで。そもそも子どもは楽しいことが大好きですから、使用時間を守るのはとっても難しいことなんです。
「子どもってそんなもの」
「そういうこともあるだろう」
って、親は想定内の範囲を広げておかなきゃいけないんですよ。
子どもが本当に自分で守れる約束かどうか?
子どもと何度も確認しながら決めておくことですね。
このことについては以前書いたブログをご参考にどうぞ!
➡子供にスマホ買う時の約束は?親はスマホを買う時に覚悟を持つ
失敗しないように過保護になるより失敗から学べばいい
このように子どもにあれこれ求めていると、親の思い通りに行動してくれないのでイライラしたり怒りが湧いてきます。
「親の言うことを聞かなくて困る」
それって本当に困ることでしょうか?僕はそうじゃないと思いますよ。
だって、自分の意志を表現できていることで、とってもたくましいことです。
さらに、自分で自分の行動を決めているわけです。
親の言いなりになる子どもより、安心できますよ。
自分でいろんなことへチャレンジして、そこで学べることがいっぱいあります。
失敗しないように過保護になるより 、 失敗したことから学べる能力を伸ばすことの方が大事だと思います。
『失敗』って言うのも、おかしなことですね。
『失敗』ではなく、大切な『経験』ですよ。
子どもへ大切な経験をさせてやろうって思えば、親があれこれ理想や願望を押し付けるのは不要!
子どもへ任せて、子ども自身が経験し、子ども自身が自分の行動へ責任をとれるようにサポートしてやることが、親の役目だと思います。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応