怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
子どもは子どもなりに親に気を遣っていますよ。
受験生のプレッシャーを親が増やしていませんか?
試験に落ちた子どもを許す大切さ
昨日、娘と妻と僕のグループLINEで次のような会話がありました。
娘「FP(ファイナンシャルプランナー)自己採点したけど両方とも惜しかった」
妻「そうか~惜しかったか~」
娘「悔しいです!」
妻「次頑張ろう!」
娘「次は受かる!」
妻「受かる受かる」
娘「受験料高いのに申し訳ない」
妻「次は払おう」
娘「ありがとうございます。感謝です」
僕「大丈夫。受かる受かる」
娘「ありがとうだに」
とくに別段すごい会話をしているわけではございません。
試験をまた受けることで親に費用の負担をさせることを、娘なりに気を遣っていることにとっても微笑ましい気持ちになったんですよ。
もし僕たちが「もう!親の負担も考えてくれよ!」とか、「もっと頑張らなきゃ!」と言っていたら、こんな微笑ましい会話にはなりません。
子どもは子どもなりに「申し訳ない」という気持ちになってくれているだけで充分。
その気持ちを次の試験につなげてくれると思います。
でも次の試験で必ず合格するという保証もありませんよ。
次の試験で受からなくても、それはそれでいいんです。
娘なりに頑張ろうとしていているのですから。
「なんで、そんなにゆったり構えられるの!?」
「子どもに対して甘いのでは!?」
こんな思いを抱く人もいると思いますよ。まあそれは当然でしょうね。
でもね、子どもを『許す』ということをして、子どもの『意欲』を大事に思っていると、とっても心穏やかに過ごせるようになるんです。
子どもへプレッシャーをかけない関わりをする
子どもの人生は子どものもの、親の人生は親のもの。
子どもの人生とは、子どもがやるべきことです。
子どもがやるべきこととは、今回で言えば『FPの試験を受けて合格する』ということ。
これは親が足を突っ込んで、親がなんとかするべきことではないですよね?
親が足を突っ込んでしまえば、子どもが頑張ることまで親が頑張ってしまうことになってしまいます。
それは、子どもの成長を親が邪魔しているってこと。
例えば、親が子どもの成績や、大学の単位のことで学校にクレームを入れるという話を耳にしますよね。
これが本当の『甘やかし』ということですね。
子どもがするべきことと、親がするべきことを分けて考えるようにしていくことが、子育てではとっても大切なことだと思います。
世の中の親を見ていると、子どものするべきことと親のするべきことをごちゃまぜにしてしまい、親が口出しして足を突っ込みすぎているんじゃないかと思えることが多いなあって感じます。
中学校3年生の子どもを抱える親にとって、いよいよ入試本番となっていきます。
どんなに親が不安に思っても、どんなに心配しても、最終的には子どもが受験するしかないのです。
不安を口に出したり、不安を表情に出せば、自然と子どもへ伝染していきますよ。
それよりも、親はどっしり構えて子どもが家でホッとできる状態を常に用意しておくことが、一番大事なこと。
子どもだって、「もし受からなかったら親に迷惑をかける」って、プレッシャー感じていますからね。
少しでも子どものプレッシャーを減らしてあげましょう!
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