怒るだけでは伝わらない!怒っても伝わるには〇〇ること。
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
教職員の転勤、退職が新聞に載っていて、フッと思い出した生徒からの言葉があります。
「先生、怒ってくれーや!」
これは僕が教師時代、転勤して久しぶりに前任校の生徒へ会ったときに言われた言葉なんですよね。
生徒を毎日怒り追いかける日々
この生徒と一緒に行動する数人達へ、僕はしょっちゅう怒っていました。
それはなぜか?
彼らは毎日のように授業を抜け出し、トイレへこもる、プール裏へ行く・・・、さらには校外へ。
学校近くの寺の境内へ入って行ったのを追いかけていると、お寺の奥様が「先生、裏山へ入っていったよ」と教えてくれて、山の中へ入ってみたり・・・。
また時には、学校の近くの空きビルの中へ入ってみたり・・・。
まあ、ありとあらゆる手段で、彼らは逃げ隠れをしててくれたんですよ。
僕が授業のない空き時間に職員室で仕事をしていると、授業をしている教室からインターホンが入ってくるのです。
「〇〇君と〇〇君が教室へ来ていません」とか「〇〇君が今出て行きました」
該当学年だった僕は自分の仕事を中断して、すぐに探しに行きます。
先生にとって空き時間というのは、次の授業の準備やその他諸々の仕事ができる時間で、すごく貴重な時間なんですよね。
ところが、「〇〇君が来ていません」といったことがあれば、探しに行って僕の空き時間は少なくなり、さらには全く無くなってしまいます。
だから当時は「こいつら、ほんまにええかげんにせえよ!」という気持ちで、本気で腹が立って怒って「おい!コラララアーーー!!ええかげんにせえや!!」と巻き舌バリバリで追いかけていました。
でも不思議なことに、追いかけられている生徒達は、笑いながら逃げているんですよね。明らかに楽しんでいて、うれしそうなんです。
さらに、その中のある生徒が言った一言を忘れられません。
僕にとって、忘れられない衝撃的な一言だったのです!
次のページへ続く。
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