怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
節分終わり、次はバレンタインデーですね。
女子高生はバレンタインデーに彼氏へプレゼントするものって気合入れるって思いますよね。ところが我が家の娘は違うんです。
バレンタインデーにこだわらない自分らしく付き合える女子高生
「作るのは面倒くさいから、これでいいや」って、既製品をきれいなラッピングに包んでもらって、はい完成!
今年のバレンタインデーは、かなり楽に済ませるみたいです。でも、彼氏との仲の良さは変わりませんよ。
こんな娘は、幼いころはものすごい人見知り。小中学校のときも、超無難に過ごす娘。参観日に見に行っても、手を挙げて発表だなんて見たことがない。
親からすれば、先生から「これがわかる人」と言われて、パッと手が挙がる子どもをうらやましく思ったことないですか?
頭の回転が速く積極的な子どもは、クラスの中でも目立ちますし、親としても、そうあって欲しいと思っちゃいますよね。
でも娘を見ていたら、そうじゃなくっても上手に生きているし、毎日学校が楽しくてしょうがないし、何も問題ないって思えるようになりました。
結局親の子どもへ求める理想【こうあるべき】にとらわれていただけなんです。
彼氏に渡すバレンタインデーのプレゼントは手作りじゃなきゃいけないってきまりなんてありません。手作りじゃなくても、プレゼントを喜んでもらえたならそれでいいし、大切なことは彼氏と過ごす時間のほう。
変に気をつかって彼氏とつきあうよりも、自分らしく付き合える方が絶対にいいですよね。娘の生き方ってとってもいいなあって思いますよ。
他人のために役に立っている自己有用感が子どもに必要
クラスのリーダー的存在であってほしいとか、いっぱい友達がいてほしいとか、アクティブに行動できる子どものほうが良いって、世の中では思われているように感じます。
でも、人間には生まれ持った気質というものがあります。
手をあげて発表できなくても、じっくり深く考えている子どももいます。黙っているけど、周りの友達のことを大切に考えている子どももいます。
いろんな子どもがいて当然なんですよ。もちろん、積極的になりたいと思うのなら、自分でチャレンジしていけばだんだんと変わっていけます。
最近思うのが、世の中がスピーディーで正確で失敗が許されなくなり、積極的で判断力のあることがとても良いとされる傾向にあるように思えます。
それは必要なことでもありますが、じっくり物事を考えるような余裕もほしいなあと思うのですよ。
100mを20秒で走る子どもが努力すれば、19秒台にもっていけますが、12秒台で走れというのはかなり無理があります。
だったら、もっと違う方法でその子を輝かせたらいいでしょう。
速く走れないけど、黒板はとってもきれいに拭けるとか、給食の配膳は上手とか、どんなことでもいいからその子の輝ける時、輝ける場面があればいいんじゃないでしょうか?
自分が他人のために役に立っている
そう感じることで自分の存在意義を確認できるのです。これを『自己有用感』ともいいます。
『自己肯定感』を高めるために必要なのが『自己有用感』なのです。
これは他者との関わりの中で身につく力。人は他人と関わることで成長し、自分に自信がつくのです。
アクティブじゃなくても、いろんな関わり方があっていいんですよ。
娘は吹奏楽やっているときは後輩から慕われ、陸上部マネージャーでは顧問や部員から頼られ、自己有用感が育っていたんでしょうね。
だから、自分に自信が生まれ、無駄なことで人に気をつかわない生活ができているんだと思います。
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