怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
昨日は、某市職員の管理職研修を一日担当させていただきました。朝9時から夕方5時までという、僕にとって今までで一番長い研修。
資料作りからパワーポイントのスライド作りに要した時間は過去最高かもしれません。
最終的には、当日の早朝2時までスライドいじったり準備していたので、ほぼ毎日書いているブログですが、さすがに昨日は書けませんでした。いつも楽しみされている読者の皆さま、お許しくださいね。
部下育成と子育てに共通することとは?
僕は親対象の子育て講演や小中高校生対象のアンガーマネジメント講演のイメージが強いと思いますが、最近は企業や団体対象の講演・研修の依頼も増えてきました。
・ハラスメント理解
・自己理解
・部下理解
・聴き方
・アンガーマネジメント
・叱り方
こういった内容を1日研修では学んでいただきます。
子育ても部下育成も、共通な部分があります。それは人と人の関わりの部分。
心の栄養素ストロークは生きていくために必要
以前にブログへ書いたことがあります、僕たちの身体は生きていくために栄養が必要。
健康に生きていくためには、バランスの取れた食事で栄養を補給したほうがいいですよね。
でも、ものすごく腹が減っているときには、バランスよりもとりあえず腹をふくらませたい。少々マズくてもいいから、今あるものを食べる。そんな経験はありませんか?
同じように、心も栄養が必要。心を満たす栄養のことを『ストローク』っていいます。
ストロークは心の栄養素。人間が生きていくためには、心も栄養で満たさなくてはいけないんですよ。
ストロークが不足すれば否定されても満たそうとする
ストロークには『肯定的ストローク(プラスストローク)』と『否定的ストローク(マイナスストローク)』2つに分けられます。
肯定的ストロークとは、なでる、ハグ、握手、手をつなぐ、タッチ、感謝、勇気づける、共感、ほめる、挨拶など、人からされて嬉しいことですね。
否定的ストロークとは、諭す、注意する、反対する、叱るなど、人からされて嫌な気持ちになりやすいことです。
さらに否定的ストロークよりもダメージを受けることを『ディスカウント』といいます。
ディスカウントとは、拒否、否定、無視、無関心、けなす、陰口、皮肉、嫌味、にらみつける、信頼しないなど、自分自身の存在を否定されること。自分の価値を値引きされているということですね。
人は誰かと関わっていたい。関わってもらえないことが一番辛い。関わりが無くなれば、生きていく価値が見つからなくなるのです。
だから、親子関係で子どもが肯定的ストロークを親からもらえない状況になったとき、否定的ストロークでもいいから関わりが欲しくなるんですよ。
そこで子どもは、わざと友達や先生を困らせたり怒らせたり、誤った形での関わり行動を起こします。
怒られるという否定的ストロークでも、とりあえず栄養不足となった心を満たしたいんですよね。腹がペコペコな状態と同じですから、少々マズいものでも食べて、とにかく満たしたい。
でも、ディスカウントは嫌なんです。ディスカウントでは満たされないんです。
あなたの子どもへの関わりはどうでしょう?あなたの部下への関わりはどうでしょう?
肯定的ストローク?否定的ストローク?ディスカウント?
考えてみてくださいね。
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