怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ思いやりや優しさが育つ!子供を甘やかすのではなく甘えさえるで、子どもが思いやりを持つにはどうするのか書きました。
今日も思いやりが育つために大切なことを、過去のブログをリメイクしてお伝えしますね。
あなたのお子さんが次のようなことを言われたらどう言いますか?
「今日なあ、A君からこんなこと言われてつらかったんじゃ」
①「つらかったんじゃなあ。そうかそうか。」
②「そりゃ、A君がいけん。」
③「そりゃ、あんたがいけん」
④「ふ~ん・・・。」
答えは①がいいですね。
まずは、子どもの気持ちを認める、共感することが大切なんですよ。
批判や評価はよくありません。ましてや、スルーも。
親が子どもの気持ちをただ認めてやればいい
実は僕、親父から気持ちを認めてもらった記憶がほとんどない。
僕が何か言えば
「そりゃあ、こういうことじゃ」と、すぐに親父なりの答えを言われたり、
「こういうふうにせんけえ、いけんのじゃ」と、否定や評価が入ることがほとんど。
そうじゃないときは
「ほーん・・・」と、関心がないことはスルーに近い。
そんな記憶が多いんです。
今でもその傾向はありますが、僕も親父にあわせることができるようになって、いい感じでコミュニケーションできています。
親から気持ちを認めてもらえなかった親父
2年前、親父のリクエストで佐賀の伊万里へ行き、福岡の原鶴温泉に泊まり、大分の耶馬溪と中津城を見て帰る旅行に行きました。
ただ、岡山から佐賀そして大分をまわって帰るのは、かなりの移動距離。
僕としては「新幹線で博多まで行ってレンタカーでまわるのがいいんじゃない?」と言いました。
でも、親父としては公共交通機関は自由がなくなるで嫌なようです。
まあ、僕としてはそれでいいよということで納得。
でも、翌日母親から電話が。
「やっぱり尚久が大変じゃけ、お父さんに新幹線の案を言ったら、『それならやめりゃあええ』って言われた。私は意見を言っただけなのに、『嫌ならやめりゃあええ』ってすぐに言うからかなわん。」
そんな親父に母親もよく50年近くいっしょに過ごせてきたなあと感心します。
親父は親父で、物心つく前に戦争で本当の父親を亡くし、父親の弟が戦地から帰還して母親と結婚。おじさんが父親になったわけです。
おじさんである父親も、戦地からやっと無事に帰って来れたのに、兄の嫁としょうがなく結婚させられたわけで、きっと嬉しい気持ちはしなかったのではないでしょうか?
そうなれば、実の子どもでない親父。あまりかわいいという気持ちはなかったんじゃないかなと、二人の様子を見ていて子どもながらに感じたこともあります。
そんな親子関係だった僕の親父。
子どもや妻の気持ちを認めるのが苦手でも、しょうがないことだなあって思えるようになりました。
子どもの喜びも悲しみも親はいっしょに感じましょう
人の痛みを感じにくい人って、親子で喜びや悲しみをいっしょに感じてこられなかったことが大きいんですよね。
でもだからといって、今から親父にそれを求めるのは酷な話。
僕が親父の気持ちをくんで接すればいいと思ってます。もう80歳、残り限られた命です。苦労してきた親父の気持ちを思いやることが僕にできる親孝行かな?
そして、母親のグチもたまには聴いておこうと思っています。
子育てしているお父さん、お母さん。
子どもの喜びも悲しみも、いっしょになって感じてやる。
親から共感してもらえた経験が、他人の気持ちに共感する力となっていきますよ。
これが、思いやりの心を育てることにつながるのです。
ぜひ大人もアンガーマネジメントを学んでおきましょう。そうすることで、子どもの気持ちに寄り添えるようになりますよ。
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