怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
「愛情で満たされていない子どもへ『優しくなれ』とか『思いやりを持て』なんて通じるはずがない。自分の心が満たされて初めて、自分以外の人へ優しくなれるんじゃし。じゃけん、そういう子どもを頭ごなしに叱っても受け入れられるはずがないわな」
前回のブログ思いやりを持てと叱るのは逆効果!優しくなるには心を満たすことで紹介したK先生の言葉。
「優しくなれ!」「思いやりを持て!」なんてこと言っても、そんな簡単に持てるもんじゃないんですよね。
そもそも、『思いやり』『優しさ』というのは、親や先生から命令されて身につくものじゃない。
じゃあ、どうすれば身につくのでしょうか?
自分が望んだように愛された子どもは思いやりを持てるようになる
3年前、当時高校1年生だった娘と2人でお出かけし、家に帰って楽しかったことを妻に報告すると
「怒って育てなくて良かったね」と妻が言ってくれたんです。
たしかにそうなんですよね。「妹には甘い」と長男には言われたこともあります。
3人目で待望の女の子
僕自信も子育てに余裕出てきたところだったので、3人の子どもの中で一番穏やかに接することができた気がします。
だから2人のお兄ちゃんたちには、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
さて、当時女子高生だった年頃の娘が父親と仲良く行動できるって、なかなか珍しいことかもしれません。
でも、この本を読むと「なるほど」と思いますよ。
完「子どもへのまなざし」
児童精神科医 佐々木正美 著
- 作者: 佐々木 正美
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2011/01/20
- メディア: 単行本
本からの引用。
自分が望んだように愛された子どもは、人を信じることができる、人を好きになることができるのです。
そういう育児をしてくれる人に出会うことによって、相手と共感する感情を育てることができるのです。
この共感性という感情があるから、相手に対する思いやりとか相手の喜びを自分の喜びにすることができ、大きくなるにつれて相手の悲しみ苦しみを思いやることができる感情へと発達していくのだと、本には書かれています。
ああー、我が家は間違ってなかったなあと、再確認しました。
子供を甘やかすのではなく甘えさせておけばいい
僕は娘に対して、多少甘かった子育てかもしれません。
でも、甘やかすことと甘えさせることは、大きな違いがありますからね。
幼稚園に送って行っても、妻から離れたくなくて、木にガッシリと捕まっているカブトムシ状態だった娘。
それをわがままと捉えず、娘が安心できるまで付き合った妻。
これは、甘やかしではなく、甘えさせるということ。
小学生の頃、参観日を見に行っても、周りの友達は「はい!はーい!」って、手を挙げて我先に発表しようとしているのに、ジーッと周りの様子を見ている娘。
それを「消極的で困る」とか「もっと、積極的に手を挙げなさい!」と捉えず、「まあ、兄妹でも違って当然だよね」とか「ジーッとして周りを見ている娘の姿がおもしろくてかわいい」と、娘のありのままを僕たち夫婦は認めていました。
小学生のころは、家でもすぐに甘えて僕の膝の上に座っていた娘。
僕の母親からは「尚久は娘に甘すぎる。甘やかしすぎじゃ!」と、よく言われましたが、そんなのスルー!
祖父母の世代は、甘えさせるべきことも「甘やかし」と捉える人が多いですよね。
そこは、断固として自分達の子育てを貫いて良かったと思います。
思いやりのある優しい人になるには、甘えさせておきましょうね。
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