怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ『子供へ怒る必要がなくなる!子育てのイライラ減らすいなっち先生』で、子どもへ求める理想や願望「こうあるべき」について、子育て座談会に参加された皆さんに書き出していただきました。
そして、その「べき」を重要度の高いものから並べてもらい、「どうしても子どもの成長にとって大切なものだけ残してください」と僕は伝えました。
すると、おどろきの結果が!?いったいどうなったか?の続きです。
親が子どもへ求める理想は必要ないものばかり?
自分の子どもへ求める理想や願望「こうあるべき」「こうあってほしい」を付箋へどんどん書き出してもらうと、結構な量になります。
写真を見ればわかると思いますが、黄緑色の付箋がだいたい一人当たり10枚前後はありますよね。多い方は20枚近かったかな?
そして「どうしても子どもの成長にとって大切なものだけ残してください」「その『べき』がなければ子どもは生きていけないとか、子どもの人生に大きな問題が出るというものだけ右側へ貼り直してください」と伝えたんです。
すると、参加されていたお母さん達は、あっさりとこういいました。
「そう言われちゃったら、全部必要のない『べき』ばっかりだよね~。ハハハ」
と、結局右側へ貼り直すものはないってことになってしまったのです。
座談会でこんな会話をしました。
Aさん「家に帰ったら手を洗ってほしいのにすぐに洗わないからイライラします」
僕「なぜイライラするんですか?」
Aさん「子どもがインフルエンザになったり、お腹が痛くなってほしくないから」
僕「それって子どものためだけですか?そのことで、子どもを医者に連れていかなくてはいけないから仕事が増えて大変になるという気持ちはありませんか?」
Aさん「たしかにそうですね(笑)」
そうやって考えていくと、親が子どもにイライラするときの根本は『自分の都合』ということが、とっても多いことに気づけるんですよ。
だからこの人の感想にも書かれていましたよ。
普段怒っていることは、自分に対して不都合なことに怒っているだけで、本当に子供の為に怒ってる訳では無いんだなと実感。
改めて書き出してみると、子供にやって欲しい事は、実はどうでも良いことなんだと分かりました。
子の自立の為にも、もっと放っておこうかなと思いました。
楽しかったです。
親は子どもを放任するのではなく見守ること
命に関わるほどのことじゃなければ、子どもに任せておけばいいんです。自分が不都合を感じたり、痛い想いをしなければ、子どもは行動を起こさないんですよ。
自分で経験して、そこでどうするかを考えて動けるようになることが、本当に『自立』していくことだと思います。
もしそういうことをさせていないのならば、親が子どもの可能性をつぶしているかもしれません。
これは『放任』とは違います。放任は『子どもへ無関心』な状態。親の責任を放棄していること。
『放任』ではなく『見守る』ことが必要です。
親は『木』の上に『立』って『見』守っておく心構えでいればいいってことですね。
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