怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
一昨日の夜のこと。次男から妻へ「予約していた夜行バスに乗りそびれたんだけど、どうしたらいい?」と電話が。
妻が運転中だったので僕が電話に出たのですが、思わず言いたくなった言葉があります。
「おい!何やってんだよー!ちゃんと乗り場を事前に調べて確認しておけよ!」
アンガーマネジメントを学ぶ以前の僕なら間違いなくイライラしながら言っていたことでしょうね。
けれど、アンガーマネジメントを習得してからは「ここはちょっと待て待て」という習慣が身についているので、反射的な強い言葉を言わずに済みました。
強い口調で子どもを怒ると助けを求められなくなる
強い口調で反射的に怒るときも必要なときはありますよ。目の前の危険を回避しなくてはいけないときとか。
学校現場に勤めていた時、生徒同士がケンカしていて今にも殴りかかりそうになっているときに、「ちょっと君、やめなさいねー」なんて優しく言っている場合じゃないですから。
ところが、いつでもどこでもすぐに強い口調で怒るのは逆効果。子どもの気持ちを凹ませてしまい、さらには子どもの思考を妨げてしまします。
とくに今回のような、自分がミスをして凹んで親へ助けを求めてきたときに、親が怒って「何やってんだよー!」なんて言ってしまうのはいけませんね。
大人だって、仕事でミスして凹んで上司に助けを求めて、上司が怒って「何やってんだよー!」って言われたら、傷口に塩を塗り込まれるようなものです。
こういった対応をしていると、次からは助けを求めにいくことができなくなります。本当に助けを求めたくても「また怒鳴られるから言わないでおこう」とか「ミスする自分がダメなんだ」と自分で自分を責めることになったりするのです。
子どもへ怒るよりも現実的で建設的に考える
今回の次男の場合、怒って対応するより、まずはどうやって帰るかを考えるほうが大切ですよね。ちなみに、次男は横浜駅にいて高速バスの乗り場をスマホのナビの通りに行ったら、違う場所に行ったとのこと。
すぐに僕も帰れる方法を調べました。新幹線はもう無理。夜行バスならまだ岡山行きの別の会社があることを発見。それは横浜駅東口の高速バスターミナルから乗れるので、とりあえずその場所へ行って当日でも乗車券が購入できるかどうか聞いてみることを提案。
結果的に、無事に乗れて岡山へ翌朝着いたそうです。
で、まあ今回のことは次男にも反省点があるので、「スマホに頼らず、事前にバス会社のホームページで乗り場確認をしておくこと」と伝えておきました。
多少はイラッとしましたが、もしかすると夜行バスに間に合うかもしれない可能性が残っていたので、現実的で建設的に考えるようにしたのでした。
アンガーマネジメントを学んでおいて本当によかったと思った出来事でした。
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