怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
基本的信頼感が育ってないとしつけはできない
しつけは急ぐな!しつけは後づけでいい!
しつけは信じる力が育っていること
僕は保育園や幼稚園の保護者対象講演では、子どもに基本的信頼感を育ててやることが大切と伝えています。
当たり前のことですが、子どもの成長というのは、いきなり言葉が話せたり歩けたりはしません。
だんだんと出来ることが増えていくわけです。
それは『しつけ』だって同じこと。子どもが小さいうちから、「あれもダメ」「これもダメ」「こうしなさい」と、多くを指示し完全を求めても子どもは受け入れることがしんどくなります。
ましてや『しつけ』というのは、子どもに禁止や強制をすることが多く、親からの『ダメ』を受け入れなくてはいけないわけですよね。
僕たち大人の世界でも、信頼できる人から『ダメ』と言われるのと、信頼できない人から『ダメ』と言われるのでは、受け取り方が違ってくるじゃないですか。
どんなに正しいことでも、信頼できない人から言われると素直に受け入れたくないですもんね。
子どもだって一緒です。
だからやはり『自分を信じる力』『人を信じる力』の両方がとても大切ですね。
親への信頼ができて、しつけはできる
実は先日、岡山県倉敷市にある天城保育園の0~2歳園児の保護者対象に講演させていただきました。
しつけについて、「『あいさつをしなさい』なんて、ガミガミ言わなくても後で自然とできるようになりますから。」とお伝えしましたが、これは少々言葉足らずだったかもしれませんね。
勘違いしてほしくないのですが、親が子どもへ何も言わなくていいという訳ではないです。
僕が一番伝えたかったのは、あいさつは「しなさい!」と言われてするものではなく、親が自分からあいさつを子どもへすることで、子どもも自然とできるようになるものだということ。
そして、幼児期には「あいさつしなさい!」と子どもへ言うことよりも、子どもとの愛着形成を築き上げて、親子間の『基本的信頼感』を高めることに力を入れてほしいということ。
この時期は、抱っこなどのスキンシップをしっかりとって、子どもの話を聴いてやって、子どもの要求に応えてやることが一番大事な時期なんですよね。
親が子どもの要求へ応えることで、子どもは親を信じる力が育っていきます。
親を信じる力が育てば、他人を信じる力が育っていきます。
だから、親への信頼ができてこそ、しつけは子どもへ身につくのです。
しつけが、一方的な「おしつけ」になってはいけませんね。
基本的信頼感が育ってないと、子どもへのしつけはできません。
「しつけのつもりだった」と、虐待した親の言葉。
まさに基本的信頼感のない状態で、禁止や強制が行き過ぎた結果です。
基本的信頼感を改めて見直してみてくださいね
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