怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
あなたが子どもだったら、どちらの家庭で育ちたいですか?
これから紹介するのは、ある日の夕方のこと、買い物に行った妻が見たスーパーでの親子の会話です。
穏やかな親子と怒鳴り合う親子、どっちがいい?
スーパーの中で買い物中、買い物カートに乗った2歳くらいのかわいらしい女の子が、お母さんに何度も同じことを聞いていたそうです。
女の子「お父さんは~?」
お母さん「お父さんはねえ、◯◯ちゃんのためにお仕事頑張ってるんだよ。」
この会話が何度も繰り返されていたそうですが、お母さんは嫌な顔をせず、穏やかな表情で女の子の質問へ答えていたとのこと。
そして、買い物を終えて駐車場へ向かっていると、小学生くらいの男の子とお母さんが大声で怒鳴り散らしている光景に出くわしたそうです。
男の子「だってお母さんが、~って言ったじゃねえかー!」
お母さん「お前が、~だからだろうがあー!」
男の子も怒っているし、お母さんもそれに負けじと怒鳴り散らしていたとのこと。
家に帰ってきた妻が、この出来事について説明をしたあと、僕と妻でいろいろと話しました。
子どもを変えるより親が変わること
妻「それにしても対照的な親子じゃったわあ。穏やかに子どもへ接している親を見ると、ホッとするわ。」
僕「穏やかに子どもへ接する親の子どもは、穏やかな表情や態度が育っていくけえなあ。でもまあ確かに、子どもの生まれ持った気質とかはあるけど、それでもやっぱり親の関わり方しだいで、子どもは大きく違ってくるでえ・」
妻「ホント、その通り!怒鳴り散らしていたあの親子。子どものこれからが心配じゃわ。親の怒り方を子どもは自然と身につけていくのに。」
僕「結局、子どもが親と同じ怒り方をしているのに、それに気づかず、『なんだその言い方は!』と、また子どもへ怒るという悪循環じゃわな。」
妻「親が変わらんと、子どもは変わらんのに、自分を変えるのはなかなか難しいんだね。」
僕「どうも、子どもは親のいうことを聞くものだと勘違いしている親が多い気がするなあ。ある保育園で講演前にもらった親が聞いてみたいことや知りたいことに、『イヤイヤ期の子どもに怒らずに済む方法を知りたい』とか『怒鳴らないと言うことを聞いてくれない』って書いてあったけど、そもそもイヤイヤ期は、親の言うことを聞かない時期だから、そういうもんだって思うしかないじゃろ?」
妻「そうそう、イヤイヤ期はいつまでも続くわけじゃないから、こんなもんだって思ってやっていくしかなかったよ。子どもへ親の言うことを聞かせようとすること自体、大きな間違い。」
僕「子どもを変えるより、親が変わらにゃいけんよな。」
僕たち夫婦は、よくこんな感じで子育ての話をするんですよね。
さて、今回紹介した親子の会話をもう一度思い出してください。
あなたは、どちらの家庭で育ちたいですか?
自分がこんなふうに親に関わってほしいと思うことを、ぜひ自分の子どもへしてやってくださいね。
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