岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
・学校へ行かないことも選択肢の一つ。
・親の気持ちが変われば子どもも変わる
こういったことを以前書きました。
とはいうものの、お母さんは子どもが学校を休みたい気持ちを受け入れているのに、お父さんは許さないってありませんか?その逆も。
また、同居のおじいちゃんやおばあちゃんから、子どもが学校へ行けないことをチクリチクリと言われるとか。
特に、年配のかたは「学校は休むべきでない」という想いが強いです。
日本は共通の価値観だった
『学校を休ませること=甘やかし』と、とらえる祖父母も多いですよね。
一昔前の日本は、共通の価値観で過ごせていました。
僕が子どもの頃は、テレビも電話も一家に1台。大晦日は紅白歌合戦を家族で見る。
生活スタイルが共通の価値観で成り立っていましたよね。学校に対しても共通の価値観でした。
だから「学校は嫌でも我慢して行くべき」「先生の言うことは聞くべき」「人と違うことはするべきでない」なんてことが、当たり前でしたね。
学校へ行けない子どもを理解できない
だから僕の親世代は、学校に行けないなんて許されないことなんですよね。
せっかく、親御さんが子どもの気持ちを受け止めていても
「なんで孫は学校に行けれんのじゃ?」
「あんたら親がちゃんと躾をせんからじゃ!」
「甘えとるだけじゃがな!」
「また今日も休んだんか?」
こういったことを言ってしまうんです。
実際に、親御さんとお姑さんやお舅さんとの折り合いが悪くて、子どもに悪影響与えていたというケースを僕も知っています。
学校休んだ生徒へ電話すると
「先生、孫が休むばあして迷惑かけてすいません。家じゃあ元気にしょうるんですけど・・・」
このように言われるおばあちゃんもいらっしゃいました。
「いえいえ、全然迷惑じゃないですよ」
と、僕も言いますが、なかなかわかってもらえないこともありました。
家族でモヤモヤしたままにしないこと
こうなった場合、いつまでもこの状態を続けるのはよくありません。家族で話し合いができるのが一番です。
でも、それもうまくいかないこともありますよね。
子どもが朝起きられない、調子が悪いというケースなら、一度医者にかかることも良いと思います。
【起立性調節障害】の可能性もあります。
これは自律神経のバランスが崩れることが原因です。思春期の子どもに多く見られます。
このように医者からの診断が出れば、年配のかたも納得できます。
実際、診断結果で納得され、お孫さんへの接し方を変えられ、家族が一体になったことで、子どもも学校へ復帰したケースを知っています。
また、学校へ行きづらくなっていたのが発達障害からだったということがわかり、子どもへの接し方を家族で変えたことで、状況が良い方向へ向かったケースも知っています。
今でもその親御さんに会うと、「あのとき先生が診断を勧めてくださったおかげです」と言われ、嬉しい気持ちになります。
子どもに合った対応を考えることが解決への近道
子どもに一番合った対応をすることが、子どもの幸せにつながると思います。
それは、甘やかしなどではないですからね。
子どもを生きづらくさせているのが、実は身近な家族だったってことが高い確率で起きていますよ。
これは元中学校教師だった僕の経験からも言えますし、スクールカウンセラーをしている妻も同じことを言います。
子どもの「こうあるべき」親の「こうあるべき」祖父母の「こうあるべき」、それぞれの「べき」がぶつかり合うから腹も立ちます。そして、それが子どもに悪影響をあたえます。
じゃあ、どうすればよいのか?
家族がお互い理解し合って協力できるためにも、アンガーマネジメントを学んでおくことに解決のヒントが隠されていますから。
そして、日本全国のおじいちゃんおばあちゃん、孫の子育ては親が主役ですから、祖父母はそっとサポートしていく脇役でいましょうね。
僕たち夫婦も出しゃばりすぎないようにしなくては。
こちらもご覧ください➡子育てカウンセラーいなっち先生夫婦の孫育て奮闘日記
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