岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
「抱っこして!」と、いつまでも言いません。
できるだけ抱っこしてやってください!
前回のブログ甘えさせる子育て!親へ甘えられる子供は人を頼る力が育つで、子どもを『甘えさせる』と『甘やかす』ということの違いについて書きました。
『甘やかす』のではなく、『甘えさせる』ことが大切。
子どもを甘えさせることの代表的な行為が『抱きしめる』とか『抱っこ』ですねー!
抱き癖がつくから抱っこは控えた方がいい?
数年前に岡山県内某保育園で講演させていただいたときのこと。
子どもを抱きしめることが、甘やかしではないと言っていただいたことに、すごく感謝しています。
このような感想を参加されていたお母さんが書かれていました。
子どもを早く自立させなくてはいけない。
子どもには、自分のことは自分できちんとできるように、早く躾をしなくてはいけない。
そう思われている若い親御さんがいらっしゃいます。
ときには、おじいちゃんやおばあちゃんから
「抱き癖がつくから、そろそろ抱っこはやめときなさい」
なんてことも言われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
先日も、僕の両親が初のひ孫になる『ひなちゃん』を見に来たとき、母がこんなことを言ってました。
「私らが子育てしとったときには、『抱き癖がつく』とお姑さんから言われて、できるだけ一人で寝させるようにして、少々泣いていてもそのままにしておいとった。今とは逆の子育てで、かわいそうなことしとったけど、仕事もせんといけんけえ、そうせざるをえんかったしなあ・・・」
僕の親世代は『抱き癖がつく』という言葉を言われたり、言ったりというのが当たり前だったようです。
でも実は、それは違うんです。抱き癖なんてつきません。
抱っこをいっぱいされた子どもは心が安定
できるだけ抱っこしてやったほうがいいですよ。
子どもの情緒が安定しますし、親との基本的信頼感が育ちます。
基本的信頼感というのは、子どもが成長していくための基盤となります。
建物で言えば基礎。しっかりとした基礎工事をして、その上に初めて家を建てます。
しっかりとした土台のないまま家をたててしまうとどうなるか?
風や地震で倒壊してしまいますよね。
人間も同じです。しっかりとした心の基礎をお子さんへ築いてやってください。
『抱っこ』や『話を聴いてやる』。これが基礎工事なんですよ。
「いつまで抱っこしたらいいの?」と思われるかた。
子どもが「抱っこして!」と言わなくなるまですればいいんです。
安心してください。子どもをしっかり抱っこしていれば、中学生になって「抱っこして!」なんて、そうそう言ってくれませんから。
そして、今子育てで「抱っこ」の真っ最中の時期だというかた。
毎日毎日、体力も気力も必要です。
でも抱っこできるのは、今しかないです。
そのためには、子育てや家事を完璧にしないことだと思います。
すべてを完璧になんて無理だから、せめて子どもとの関わりを優先して、家事は手抜きになってもいいと思いますよ。
孫を抱っこしながら、我が子をもう抱っこなんてできない寂しさも同時に感じます。
でも、孫のひなちゃんを抱っこすると、そんな寂しさはすぐに消えて、僕の心は癒されちゃうんですよね。
子育てカウンセラーいなっち先生夫婦の孫育て奮闘日記も良かったらご覧くださいませ。
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