岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
孫の成長を毎日目にしていると、無条件で『可愛い』と、生きていることの存在に価値を認められます。
詳しくは孫の記録子育てカウンセラーいなっち先生夫婦の孫育て奮闘日記をご覧くださいませ。
ところが、成長していくにつれて、よその子どもと比べるようにもなりますよね。
例えば、「あの子はもう言葉を話しているのに、うちの子どもは遅れているのかも?」と、不安になってみたり。
でも、他の子どもと比べるというのは『自己肯定感』を育むことに、大きな関係があるんです。
今回は、孫のひなちゃんを毎日可愛がってくれている、次男の言葉から自己肯定感を考えてみますね。
人と比べて優れている自信は自己肯定感ではない
今は専門学校へ通っていますが、以前は大学生だった次男。
当時、久しぶりに自宅に帰ってきた次男といろいろ話をしていて、自己肯定感の話になったんですよね。
次男「デザイン科の友達が言ってたけど、大学入るまでは自分は絵が上手いほうだと思っていたのに、大学入ってみたら周りのみんなが絵が上手かったって」
僕「それすごくわかる。人と比べて自分のほうが優れていることで自信もつのは、自己肯定感って言わんのよ。それはただの優越感じゃけ」
次男「あー、そうじゃなあ。俺も高校のときには、自分が頭いいほうで自信をもっていたけど、浪人したら周りに自分より勉強できる人ばかりで・・・」
僕「へえ~、そうだったんかあ」
1年間の浪人生活で、いろんなことを学んだ次男。
辛い出来事も自分のプラスへ変換してきた次男。
学力や成績で感じる優越感は簡単に崩されてしまう
そんな次男が、自分の経験を今に活かす一言を言いました。
「だから浪人して、人と比べて自信持つことはなくなった。浪人したことは、ほんと価値があったよ。」
親バカかもしれませんが、こう言った次男を尊敬します。
勉強することはとても大切。人は一生勉強するものと思っています。
でも学校でやっている勉強というのは成績や順位が出ますから、友達と比べて自分が上か下かが大きな判断基準にもなってきますよね。
僕もそうでしたが、成績や順位で友達よりも上だったとなれば、とても嬉しいです。
でも実はそれって、本当の自己肯定感にはならないのです。
自己肯定感ではなく、優越感でしかない。優越感はもろく、いとも簡単に崩されます。
なぜなら中学よりも高校、高校よりも大学と進学するたびに、自分よりも勉強できる人に出会い、優越感だけでの自信に限界を感じますからね。
もちろんそこで「負けるものか!」って頑張ればいいですよ。
ただそれは、勉強を頑張るというよりも、友達に勝つために頑張るということ。
勉強を頑張りたいのなら、順位を上げることに力を注ぐより、学びたいことを追求し力を注ぐことのほうが価値あることだと思います。
だから学力や成績で感じる優越感を親子で喜んでいたりするのは、とても危険なことなんですよ。
じゃあ、親はどんなことに気をつけるとよいのでしょう?
比べる子育てをしないことは自己肯定感につながる
ズバリ!子どもを比べないことです。
今回の次男との会話で、もしかしたら次男から「浪人して自信を失った」と言われてもおかしくなかったわけです。
でも、そんな気持ちにならなかった次男。
それなりに僕たち夫婦の関わり方も良かったんだと思っています。そう信じています(笑)
僕はかつて機嫌で子どもを怒ったりしていたし、子育ての反省点はいっぱい。
ただし、子どもを友達や兄妹と比べたりすることはしてません。
もし、比べることをしていれば、次男は自信を失っていただろうと思います。
短所も長所もすべて認めること。
それが本当の自己肯定感なんです。
子育て講演の依頼がやっと戻りつつありますから、子どもの自己肯定感について講演などいかがですか?
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応