それは、あなたの『〇・〇〇の欲求』が満たされていないから。
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
11月22日は『いい夫婦の日』でした。我が家は今月で結婚26年目に突入しています。
手前味噌ですが、僕たち夫婦は若いころはぶつかり合うこと(その原因の99%は僕です)が多くありましたが、僕自身がアンガーマネジメントを習得したり、その他にもいろいろと学んだおかげで今ではとっても円満です。
やっぱり夫婦関係も親子関係も、円満がいいですよね。そのために必要なことは『欲求』を知るということ。
そこで今回は、その他いろいろと学んだ中の一つである選択理論心理学の『基本的欲求』について書きましょう。
親子も夫婦も良好な関係は欲求を知ること
選択理論心理学では
「私たちの行動はすべて選択したもの」
と定義しています。
人間の大脳皮質には『基本的欲求』という遺伝子の指示が与えられています。
基本的欲求とは?
①愛・所属の欲求➡愛し愛されたい、仲間の一員でいたい
②力の欲求➡認められたい、支配したい、貢献したい、達成したい
③自由の欲求➡自分で決めたい、強制されたくない
④楽しみの欲求➡ユーモア、好奇心
⑤生存の欲求➡食べたい、寝たい、セックス
これら5つの基本的欲求を人は満たそうとして行動します。
だから人間のすべての行動は、内側にある強力な5つの欲求によって動機づけられて行動するのです。
ということは、基本的欲求が満たされなければ不快になるので、穏やかに過ごすことはできません。
イジメ、虐待、DV・・・、これらは基本的欲求が満たされず、起きてしまうというわけなのです。
特に『愛・所属の欲求』が満たされなければ、他の欲求に大きな影響を与えます。
親からの愛で満たされると、子どもの『愛・所属の欲求』は満たされ、子ども自身も「親から認められている」と感じ、そのことで『力の欲求』も満たされます。
親から認められていれば、怒られることも少なく、安心してチャレンジもできます。
そうなれば親からの束縛もなく、自分の思うような行動がとれますから、『自由の欲求』も満たされます。
そして、いろんなことに自由にチャレンジすることを楽しむこともでき、『楽しみの欲求』も満たされるというわけです。
イライラする時の満たされていない欲求は何?
イライラするときは、大抵なにかの欲求が満たされていません。そのとき、自分で何とかして欲求を満たそうとします。
ただし『愛・所属の欲求』や『力の欲求』は、自分で満たすのは難しい欲求ですよね?
そこでやってしまうのが、欲求を満たすために子どもやパートナーをコントロールしようとするという行為。
選択理論ではこれを『外的コントロール』といい、子どもやパートナに対して『人間関係を壊す致命的な7つの習慣』をやってしまうのです。
このことについては勉強しない子供へ親の対応は?子供を見るからイライラするに書いていますのでご覧ください。
自分が我が子やパートナーに対してイライラしているときは「私は今、いったい何の欲求が満たされていないのだろうか?」と、考えてみましょう。
今回紹介した5つの基本的欲求は、人それぞれ強弱があります。
自分はどの欲求を強く求めているのか?
我が子やパートナーはどの欲求を強く求めているのか?
自分も相手も、お互いが満たされるためにできることを心がけるようにしたいものですね。
欲求の強弱はあるものの、やはり『愛・所属の欲求』は重要で、人間の根幹になる欲求だと思いますし、子どもの健全な成長に大切なことですよね。
あなたの子どもは『愛・所属』の欲求を満たせていますか?
そして、あなた自身が『愛・所属』の欲求で満たされていますか?
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