岡山コミュニケーション研修講演・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
不登校問題を少しでも解決するには?
【ヘルプ力を身につけておく】
これは、僕も妻も共通して思っている大事なことです。
不登校の子供たちはヘルプ力が乏しい
前回のブログ気持ちに寄り添う不登校解決!高校生の意見にヒントがあったでは、不登校の子どもや親への関わりかたについて書きました。
僕は元教師として、学校現場の状況や難しさなどがわかりますし、妻はスクールカウンセラーとして現場の教職員とはまた違った視点で見ています。
妻の場合は、カウンセラーだけでなく、保健室の養護教諭や、小中学校の支援員や、スクールソーシャルパートナー(福祉医療面の支援)や、PTA役員歴など、実に多彩な視点を持っているんですけどね。
子ども、保護者、先生、カウンセラー、さらには教育関係以外の様々な立場から見た意見をもっともっと出し合っていき、教育現場を柔軟に対応できる状況にしていけたらいいのにって、強く感じます。
そういったことを感じる中で、特に感じることが『ヘルプ力』。
不登校のお子さんと関わっていると、人に助けを求めるチカラ『ヘルプ力』が乏しいと感じることがあるんです。
それは不登校だけではなく、友人関係や夫婦関係や職場の人間関係にストレスを抱えやすい大人にも共通して言えると思います。
声を出したら、弱音を吐いたら、出来なくて困ったら、誰かが自分に振り向いてくれる。
そんな感覚を持って生活出来るように育ててあげることが出来たら、人間関係の苦しみから解放し、楽に生活出来る素地をつくってあげれるのではないでしょうか?
アドラー心理学では「他者信頼」と言います。
『アドラー心理学入門』岸見一郎著より
「周りの人は隙があれば自分を陥れようとしている敵である、と考えていたのでは、たとえ自分が好きであっても、そのような人のライフスタイルは健康であるとはいえませんし、幸福であることもできません。」
「世界は危険ではないし、自分の周りの人は敵ではなく、自分を援助しようとしているのだ」
人を批判するより笑顔を届け助け合えること
人と人との関係を『勝ち負け』や、常に競うことで考えている人がいます。
でもそうじゃないんですよね。
自分の周りには援助してくれる人がいて、自分も周りもお互いに関わり合いながら、幸せに生きることを最優先に生きていれば、きっと不登校問題だって減っていくと思うんですよ。
「なにをそんな理想論を言ってるんだ?」と、思っているあなた。
もうすでに、幸福な生き方から外れてしまってますよ。
他人を『敵』と考えている証拠です。
不登校には様々な家庭環境や子どもの生まれ持っての気質など、さまざまな状況や原因が複合的に重なって表れています。
だからこそ、「〇〇が原因だ」「〇〇をなんとかしろ」みたいな原因追求の考え方では、いつまでたっても変わっていかないと思うんです。
まあ、こういうこと書くと、「いなっち先生には、体験したことないからそんなこと言えるんだ」って思われるかもしれませんよね。
僕はそう思われてもいいです。だって、僕は体験したことないんですから、しょうがない。
でも、体験したことのない僕が考えられることは何だろうか、と考えることは、関心も持たずに考えないことよりもマシじゃないかと思うんですよ。
ましてや相手と信頼関係も結べないうちから「あの子が弱いから・・」「親の育て方が・・」なんて言い出す人は、まさに子どもを追い詰める「敵」であり、援助者にはならないほうがいいですね。
これって、前回のブログ気持ちに寄り添う不登校解決!高校生の意見にヒントがあったで書いた、不適切な対応をしたスクールカウンセラーの関わり方です。
不登校に限らず、世界のいろんな問題。自分にできることはわずかでも、関心をもっておくことなら、だれでもできます。
大きなことはできなくてもいいから、関心をもって、今自分が精いっぱい生きていく、自分が幸せに生きることに夢中になる、それができていれば、他人を批判したり、他人に怒りをぶつけたりって、人間はしなくなるんじゃないかなあ。
結局、自分が自分に満足できていないから、人に不満をぶつけるんですよ。
どんな状況でも自分に満足している人は、人を批判するより、人に笑顔を届けます。
そして、人とつながることに幸せ感じています。
それは、困った時、辛い時、『ヘルプ』を言えることなんですよ。
少しでもヘルプを言える機会を作れたらと思って無料相談やってます。
諸所の事情で、そろそろこの企画も終わりにしますので、お早めにご予約くださいね。
以下の企画は大好評で終了しました。
いなっち先生の無料相談開催
おかげさまで現在16名のかたから相談をいただきました。ありがとうございます。
岡山県内だけでなく、鹿児島、長崎、佐賀、鳥取、兵庫、大阪、愛知、静岡、神奈川、千葉、さらには海外のドイツまで。
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