岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
昨日は孫のひなちゃんを初めてスーパーでの買い物へ連れて行きました。
そのときのことを孫日記へ書いています➡スーパーで怒鳴りあう親子!感情的に怒る効果なし
買い物後に、妻が一人で100円ショップへ行ったのですが、戻って来たときに教えてくれた出来事について今回は書きますね。
子どもを買い物へ連れて行くなら感謝を伝える
妻が教えてくれた母親と息子(4歳くらい)の会話を再現しますと・・・。
息子「お母さん、これ買って!ねえお願い!』
母親「もう、いい加減にして!そんなのいりません!うるさい!」
息子「お願い!買ってー!うわ~ん(泣きながら)買ってー!」
母親「うるさい!いい加減にして!買いません!」
息子は半べそ状態で、お姉ちゃんらしき子どもは黙って様子を見ていて、お母さんはだんだんと語気が荒くなっていったそうです。
この一連の出来事について、妻はこう言いました。
「長い時間買い物に子どもをつき合わせて、面白そうなものをたくさん見せておいて、それで『買いません!』は、かわいそうだよね。」
「お買い物について来て、つきあってくれたお礼だよって言って買ってあげれば、家に帰ってからそれでしばらく遊んでくれて、お母さんも楽だと思うんじゃけどなあ。」
そうなんですよ。そもそも子どもは親の買い物につきあうということが、すごく親へ貢献していることなんです。
子どもはいろんなものを見ながら、興味わくものが目についてきますよね。
それでもお利口に、親の買い物につきあっているわけですよ。
「買いません!」という躾も大切かもしれませんが、できれば親は子どもへ感謝を伝えてあげるほうがいいと思います。
親の都合か、子どものためかを考えてみる
子どもの躾は大切かもしれませんが、子どもの気持ちを理解して共感してやることのほうが、もっと大切ですよ。
「買い物行って疲れたね。」
「お利口さんにしてくれてありがとうね。」
こういった一言を伝えておくだけで、子どもは安心し、「自分はお母さんの役に立った。」と貢献感を感じられますよね。
大人も同じで、自分が行きたくもない買い物へ同行した時、どんな言葉をかけてほしいかを考えてみるといいですよ。
そして、110円で済むことなら、「たくさんのお買い物に付き合ってくれてありがとね。」と、買ってやればいいです。そうすることで、家に帰ってしばらくは、買ったもので子どもが喜んで遊んでくれますし、飽きればもう買ってほしいって言うこともなくなります。
子どもにとって、それが必要かどうかは、実際手にしてみないと分からないこともありますよね。もし本当に無駄なものだったら、「前に買った時に使わなかったからやめようね。」と言えばいいのではないでしょうか。
親は子どもへ「こうじゃなきゃダメ!」という、譲れないポリシーは減らした方がいいですね。
それよりも「しょうがないなあ。いいよ!」と許し、臨機応変に子どもへ対応していくことのほうが効果的ですよ。
子どもにとっては、買い物の時間が、「本当は家でゆったり遊びたい時間だけど、買い物に連れてこられた時間」かもしれないし、「面白そうなものや美味しそうなものばかり見せられて、何一つ手に入らないし、自由に走ったら怒られるし、ただただ我慢する面倒な時間」になっていませんか?
躾が、親の都合による『押しつけ』にならないよう、本当に必要なことだけにしておきましょうね。
そのためには、『親の都合なのか?』『子どものためなのか?』を、いつも点検しておくことです。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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