岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
先月から始めた孫日記では、孫への関わりを通して気づいたことも書いています。詳しくは子育てが孤育てになってないか?雑な親の関わりから考えるをご覧ください。
さて、今ではママとなった娘が高校生の頃、僕も妻も仕事の準備で慌ただしくしていたときに、娘から急にLINEが!
「お財布忘れたけん11:40ごろ学校に持ってきてほしい」と。
なぬー!?って思いましたが、どのみち銀行やら買い物やら用事があったので、娘の学校駐車場へ行きました。
でも娘は、なかなか来ない。
これもまあ想定内。普段から迎えに行くときも、約束の時間に来ることはない娘ですから。
世の中の親からすれば、許せないかもしれませんね。
「仕事の準備で忙しくしていて、わざわざ持って行っているのに、なんで許せるの?」
「そんなことじゃ、時間や約束守らない子どもになってしまうでしょう?」
って、思ったりするでしょう。
こういうときこそ、アンガーマネジメントが活かせるのです。
アンガーマネジメントで「まあ許せる」を広げる努力をする
アンガーマネジメントでは、自分の「まあ許せる」を広げる努力をすることが必要です。
娘が時間に遅れることは「まあ許せる」。それは、僕たち夫婦にとってのこと。
娘も、親なら「まあ許してもらえる」と期待してます。
だから親子で「まあ許せる」に収まるんです。
でも、家族以外の場面では違いますよ。娘は時間を守っています。
それは、娘が自分でそうしなくてはいけないと思ってやっていること。
そうしなければ、他人へ迷惑をかけるし、自分も困るということをわかっているから。
決して僕たち親が躾をしたことではありません。
学校生活や部活動で自分で身につけたこと。
こうやって子どもは、自分に必要なことを自分で覚え、身につけていきます。
だから親はちょっと待って、子どもを信じる。
「まあ許せる」を増やす努力をしましょう。
親の都合や機嫌で子供を怒るより許すこと
子育てで多くの場合は、冷静に考えると「まあ許せる」ことのほうが多くありませんか?
ところが親は、そのときの都合や機嫌で「許せない!」となってしまう。
だからついつい、子どもを怒るってことになるわけです。
ある中学生の女の子が言った言葉を思い出します。
「家で気を遣ってるのに、なんで学校に来てまで気を遣わなきゃいけないんだよ!」
この女の子は、家でも学校でも気を遣って心が休まるときがないのでしょうね。
大人も仕事で気を遣って帰れば、家でホッとしたいじゃないですか。
子どもだって家でホッとして、学校や社会で気遣いができるほうがいいですよね
子どもが親の前でダラダラするのは、家でホッとできている証拠です。
子どもが親の言うことをきかないのも、家でホッとできて甘えられている証拠です。
それらは、とっても健全な成長の証拠。安心してくださいね。
だから、家でダラダラしている子どもを許してみましょうよ。
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