岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
孫のひなちゃんがパパの実家へ泊りに行ったので、久しぶりに夫婦水入らずの時間を過ごすことができました。
ひなちゃんについては、子育てカウンセラーいなっち先生夫婦の孫育て奮闘日記をご覧くださいね。
結婚して25年過ぎ、今でこそ妻と二人の時間が取れるようになりましたが、結婚と同時に出産そして子育ての妻。
仕事で遅く帰って子育ては妻へ任せっきり。それなのに、休日はスキーへ行く始末。子育てよりも自分のことを優先していたのです。
当時を振り返ると本当に情けない。タイムマシンがあるなら、当時へ戻って自分をぶん殴ってやりたい。
「そういうことを今では反省して、すごく変われたあなたはすごいよ」
こんなふうに妻は言ってくれますが、今でも当時のことを思い出すと妻は嫌な気持ちになるようです。
そこで今回は、以前妻が書いてくれた内容をリメイクしてお届けします。
対人関係が辛くなる原因はイヤな記憶
いなっちの妻です。
「子どもたちが幼い頃、夫が思うように協力してくれなかった。その上逆ギレされた」
「職場の人にこんなひどい言葉を言われた」
私は時々思い出しては「クソー!」と思うタイプです。
安全安心な状態が好きなので、それを脅かされたエピソードをよく覚えています。もちろん思い出すときの気分はイヤ~な感じです。
相談に来られる子どもたちや親御さんの中にも、私のようにイヤな記憶を思い出しやすくて、さらには、対人関係が辛いものになってしまう人がいます。とてもしんどいことですよね。
「あんなことされた」「こんなこと言われた」
自分にとってイヤだった経験は、覚えているものですよね。
すでに終わったことだけど、それを何度も何度も思い出しては、悲しんだり怒ったり悩んだりしたことはありませんか?
思い出し怒りが自分を不幸にする
相手はそれほどひどいことをしたと思っていないかもしれないし「そんなこと言ったっけ?」と忘れているかもしれません。
それを時々思い出しては悲しみや怒りが込み上げてくる状態。それについて、肝に銘じてることがあります。
終わったことを持ち続けているのは、矢が刺さったまま抜かずに、「痛い、痛い」と嘆いているようなものです。
お釈迦様は、そのようなことは「遺体を背負って運んでいるようなものだ」とも言われました。
矢を抜かずにおけば、いたずらに苦しむだけです。
重たい遺体をいつまでも背負っていては、いたずらに疲れるだけです。
過去のことを思い悩む人は、不幸の訓練をしながら生きているようなものです。
※引用『心に怒りの火をつけない』スリランカ上座仏教長老アルボムッレ・スマナサーラ著
さらに続きがあります。
自分の幸福をこわしているのは、自分に悪いことをしたいやな人びとではありません。
それは、悪いことを忘れないでいつまでもうらみつづける自分の心なのです。
まさに「過去と他人は変えられない。変えられるのは自分と未来。」ですね。
思い出し怒りばかりして「不幸の訓練」をしないよう気を付けたいものです。
自分を変えるには他人からヒントをもらう
さて、妻の書いた内容いかがですか?
心に刺さった矢を抜かず、いつまでも矢を放った相手を恨む。
こういう人が世の中には多いですね。
考えてもどうしようもないけど、ついイヤなことを思い出す。
イヤな思いをさせたあの人のことを思い出す。
自分の心の矢を抜いてケアしないから、いつまでも苦しんでしまう。
そういうかたは、一人で悶々と考えるより他人に聴いてもらってヒントを得た方がいいですよ。だからカウンセリングをお勧めします。
つい先日も、お子さんの不登校で悩まれているお母さんのお話を聴かせていただきました。
来られたときは不安そうな表情だったのですが、ヒントを得られたようでどんどんと表情が明るくなられ、カウンセリング終了後はすごくスッキリされた表情で変えられました。
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