怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
臨時休校から春休みへ突入し、勉強の遅れが気になっている親御さんも多いことでしょう。
学校の授業がないから、家で少しでも勉強してほしいと思って、ドリルを大量に買い込んで子どもへやらせているといった話も入ってきます。
無理やり勉強させることに意味なし
そうやって必死になっている親御さんには申し訳ございませんが、ズバリ!
『効果はあまりなし!』
ということです。
だって、やりたくもないことを無理やりさせられて、ヤル気が起きますか?
親にガミガミ言われるのが嫌だから、とりあえずドリルをこなす。
頭で考えることなく、早く終わらせることだけに必死になって終わらせる。
ほとんど子どもの身にならないことです。
さらに良くないと思うのが、子どもが『勉強を嫌いになる』きっかけになってしまうってこと。
だって勉強することの楽しさより、苦しさや面倒くささのほうを多く体験してしまいますから。
少なくとも学校では、子どもたちの興味関心を大切にして、先生たちが工夫して授業をしてくれています。
もちろん、子どもが興味を持てることばかりじゃないとは思いますが、一人でドリルをこなすより効果は大きいですよね。
学校で教えられる勉強については、学校にお任せしておけばいいですよ。
学校からもいろいろと指示が出ているんじゃないですか?
それより親が心がけたほうがいいことは、『子どもにイライラしたりガミガミ言わない』といったことですね。
そこで今回は、以前のブログで書いた『怒る』と『褒める』について、妻と話しをしたことを紹介します。
子どもの能力より事実を認めて見守る
妻「私は、世の中のお母さんはよくそんなに怒ることがあるな~元気だな~って思うよ」
僕「親の理想が高すぎるのかもしれんな」
妻「うちなんか、ほんと怒ることがないし・・ゆるいのかな??」
僕「ないというか、リラックスしまくってダラ~としてる娘の姿見てたら怒ろうという気持ちもなくなるわあ」
妻「怒らずに待てばいいのにって思うよ」
僕「待つことを放任と思うんかもしれんな」
妻「待たずに次々言うから、子どももやる気をなくすんじゃわ」
僕「親のこうあるべきが強すぎるんじゃろうな。じゃけえ、待てない」
妻「でも、褒めて育てればいいってこととも違うな」
僕「うんうん」
妻「例えば、いい成績とってきて『あなたは才能あるね』っていう褒め方よりも、『あなたが努力したからだね』って言った方がいいわけ」
僕「やったこと、事実を認めればいいってことじゃろ?」
妻「そうそう。それも、おだてたり、無理に褒めちぎったりするんじゃなくね」
僕「怒るも褒めるも、扱いを間違えると子どもは、『怒られるから行動する』『褒めてもらうために行動する』というように、受け身な人間になっていくじゃろうね。怒る時も『事実』だけを指摘すればいいし、『事実』を指摘するのは必要最低限にして、親は子どもを見守ってやることが大事じゃなあ」
妻「そうよね。子どもを見守って待ってみるって、慣れてないと難しいかもね。春休みの間は『勉強のことは言わない!』と覚悟を決めるくらい思い切ったことを一度やってみてほしいわね」
休み続きでダラダラしている子どもへイライラすること多いかもしれません。
でも、待つことや見守ることも大切です。
子どもを怒っても行動が変わらない。それならいっそのこと、怒らない方がまだマシです。
この長期休みは、親を成長させる良いきっかけになるかもしれませんね。
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