怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
先日飛行機で東京へ行着ましたが、荷物の受け取り場所でベルトコンベアが動き出したときのこと。
小さな子どもが動いているベルトコンベアを手で触わって、それをお父さんやお母さんがやめさせようとしていました。
どうやら、おじいちゃんとおばあちゃんも一緒だったみたいで、おばあちゃんが声をかけたんです。
「触っていたら怒られるよ!」
う~ん・・・違和感。「それって違うでしょ?」って思わずツッコミ入れたくなりました。
怒られるから行動する子どもに育たないためには?
じゃあ『怒られなきゃやっていいのか?』ということになっちゃいますよね。
こういう叱り方をする人って、たまにいますよね。「お店の人に怒られるちゃうよ!」みたいな叱り方。ハッキリって、良くない叱り方です。
叱るのは、行動改善を促したり、相手の成長のために伝える行為。
なぜ、それをしてはいけないのか?相手が納得できる伝え方をすることが大切。
「触っていたら怒られるよ!」ではなく
「触っていたらケガをするよ!」と言うべきですね。
それともう一つ気になったことがあります。
子どもは興味ある所へ行きたくなるのは当然のこと。ベルトコンベアが動きだせば、触りに行くのは当然です。
僕は子どもが痛い思いをしたり、失敗して経験積ませることは大切とよく言ってますが、明らかに大きな危険が伴うことをさせる必要はありません。
そんなときは、子どもを抱っこして別の場所へ連れて行き、別のものへ注目させて興味を持たせてやればいいんです。
両親や祖父母もいるのですから、誰かが子どもを
別の場所に連れて行っておけばいいわけですよ。
怒れば怒るほど子どもは動かず考えなくなる
「〇〇すると怒られる」「〇〇できたら褒める」こういった条件に対して、『怒る』や『褒める』を使わないほうがいいですね。
「怒られるから〇〇しない」「褒めてほしいから〇〇する」といったことが当たり前になっていくと、子どもは自発的に行動しなくなってしまいます。
「怒られるから〇〇する」というのは、外発的動機づけ。
「こんな自分になりたいから〇〇する」というのは、内発的動機づけ。
僕たち大人はどうでしょうか?
「生活できなくなるから働く」それとも「自分の人生を豊かにさせたいから働く」どちらでしょうか?
働かなければ生活はできませんが、自分の人生をより豊かにさせたいという気持ちを持ちながら働く方が、毎日の生活も気持ちが違ってきますよね。
親が生き生きと生活できている姿を子どもへ見せていれば、子どもへ自然と内発的動機づけが生まれてくるのではないでしょうか?
逆に親が毎日イライラしていれば、自然と「〇〇しなきゃ怒られるよ!」と、条件付けばかりの言葉が生まれてきます。
子どもを怒ることでしか動かすことができなくなっていませんか?
強く怒れば怒るほど、怒鳴れば怒鳴るほど、子どもは動かなくなっていきますし、自分で考えなくなっていきます。
だからこそ、親や大人がアンガーマネジメントできるようになる必要があるんです。あなたの街へもいなっちは伺いますよ。
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