怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
コロナウィルスの影響は、まだまだ続きそうです。
入学式がなくなるとか縮小だけでなく、もしかすると、新学期のスタートが遅れる学校も出てくるかもしれません。
こんなときに、突然決められることに右往左往していると、感情までがその都度右往左往させられてしまって、冷静な判断ができにくくなってしまいます。
こんなときこそ、意識しておくことがあります。それは?
想定外を想定内に入れておく
『想定外が起こる』ということを『想定内に入れておく』ってことです。
僕の仕事なんてまさにこの通り。
キャンセルと延期だらけになったかと思いきや、某福祉施設から「コロナウィルスの影響で、外出できなくなった入所者のイライラでトラブルが増えているので、急な話で申し訳ないのですが、研修をしていただけないでしょうか?」といった依頼が突然入ってきました。
予想していたことと、それとは逆に予想外のことも起きる。
そう思って日々対策を立てていくしかないですよね。
じゃあ、子育てではどうでしょう?
親の想定内通りばかりを考えていませんか?
新学期の始業式が遅れることよりも、子どもの将来のことまで想定内で考えていないかってことを心配します。
〇〇高校へ行って、大学は〇〇の関係で、仕事は・・・。
まさか、こんなバカバカしいことを日々妄想していませんよね?
VUCAワールドを生きる子どもに必要なこととは?
現代社会は変化が激しく、どんどんと新しい情報や技術が生まれています。
その反面、将来の不透明さも強くあり、一つの答えで決めるのが難しい予測を立てにくい社会となっています。
Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)
これらの頭文字をとって『VUCAワールド』と言われています。
目標に向けてじっくりと時間をかけて予測を立てて実行しても、想定を超える事態が生まれてくる。
環境の変化は予測不能で、コロナウィルスもそうですし、自然災害も同じく。
こういったことに対して、臨機応変に対応する能力が必要なんです。
これからの子ども達は、その場で考えて決めるとか、答えの出ないことに対しての自分の考え方を持ったり、他人の考え方を受け入れたり、さらに新たな考え方を生み出すといった、臨機応変でスピードのある行動が求められていくと思います。
さらに大事だと思うのは、子どもだけでなく、子どもを支えていく大人も同じじゃないかなと。
親も教師も、自分達が受けてきた教育を基準に考えていたら、VUCA時代に対応できなくなっていきますよ。
親も教師も、今まで通りだとか、慣例だからってことを見直していくことが大切。
そういった意味で、今回のコロナウィルスはいろんな気づきを与えてくれていると思います。
あっ、勘違いしないでくださいよ。
コロナウィルスが発生して良かったってことではないですから。
ただ、起きてしまった出来事に対して、不満や愚痴を言い続けていても何も変わりません。
目の前の出来事に対して、自分にできることを考え、行動していくことこそ、今必要なことですし、これからの時代にも必要となっていくと思います。
日本全国の子どもも親も、今は想定外の状況にいると思います。
だからこそ、「自分の子どもが勉強から遅れてしまう」といった、不安をかかえてしまうのは止めませんか?
自分だけがそういう状況じゃないんですから。
それよりも、「うちの子どもだけじゃないんだから、長い目で見ていこう」とか「これもいつかは、あの時は大変だったけど良い経験になった」って、親子で昔話ができると思って、今を乗り越えていったほうがいいと思うんですよ。
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