怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
【子どもの行動は自分で決めさせる】
始業式や入学式がどうなるのか不透明な状況ですが、学校現場は新年度を迎えました。
今まで学校を休みがちだった子どもにとって新学期というのは、心機一転のチャンスでもあり、大きなプレッシャーでもあります。
そいうったお子さんをお持ちの親御さんも、新学期の始業式や入学式がチャンスだと思っていることでしょう。
クラス替えや新しい学校での生活は、たしかにチャンスなんですが、だからと言って子どもに対して
「始業式には行けるよね?」
「どうするの?行くの?行かないの?」
と、親は子どもに何としても行ってほしくて、子どもにプレッシャー与えていませんか?
不登校の子供は学校へ行くことを諦めていない
子どもだって学校へいくことをあきらめてはいないし、できれば行けるようになりたいという気持ちが多かれ少なかれありますよ。
親に気を遣って「始業式は行くつもり」と子どもも明るい展望を見せようとすることもあします。
そう言われれば、親も登校当日に子どもが困らないようにと、カバンや制服の準備をしてみたり・・・。
でもここで、気をつけてほしいことがあります。
【親が先走りすぎないこと】
親としては子どものために良かれとやっても、子どもにとってはプレッシャー。
学校へ行かなきゃいけない雰囲気を感じます。学校を休んでいる時期も
「学校へ行かなきゃ」
「いつかは学校へ行く」
こういった気持ちをずっと抱えていて、諦めているわけじゃないですからね。
親が口に出さなくても、始業式が近づけば無言の圧力になっていきます。
子どもの気持ちを聞きながら進めること
ではどんなことが親にできるのか?
子どもへ聞いてみてください。
「お母さんやお父さんにできることある?」
これでいいです。子どもが迷っていて「よくわからない」と言った場合は親から提案してもいいですよ。
「一度学校へ一緒に行ってみる?」
子どもが「うん」と言えば、ぜひ一緒に行ってみてください。
ただしこの場合でも、親がどんどん先走らないこと。
「先生、明日子どもが学校へ行ってみると言ってるので、ぜひ本人に会って始業式に行けるように話をしてやってください」
気持ちはわかりますが、親が先走るのはダメですよ。
子どもの行動は自分で決めさせる
【学校へ行く=先生へ会う】というわけではないですからね。
学校へ行くならば、どこまでやるのかを子どもに確認を取っておくこと。
・学校の近くまで?
・学校の駐車場まで?
・学校の玄関前まで?
・学校の玄関に入る?
・学校の教室へ入る?
・先生に会う?
・先生に会って話をする?
できるだけ具体的に決めたほうがいいですね。
でもこれを矢継ぎ早に聞いてはいけませんよ。
「学校のどこまで行く?」
「行ったらどうしたい?」
子どもが「Yes」か「No」で答える質問ではなく、自分で考えられる余地を残した質問にしましょうね。
自分の行動は自分で決めさせることです。
親は子どもの行動を尊重して見守っておきましょうね。
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