怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ子供へ怒りをぶつけそうになったら?親の気持ちが落ち着く方法の最後に次のことを書きました。
本人が「しまった」って反省しているときに、追い打ちをかけるような怒り方は禁物。
子どもが反省しているときこそ、穏やかに現実的な対処をしましょう。
くれぐれも「なんで!?」「なぜ!?」「どうして!?」といったNGワードを使ってはいけませんよ。
子どもを責める質問を無意識に使っていませんか?
「なんで!?」「なぜ!?」「どうして!?」といった質問が、NGワードなのはなぜか?
これは日常会話で使うのは問題ないんですよ。ただし、叱る場面では逆効果になってしまいます。
子どもが叱られる場面では、すでになにか出来事が起き、子ども自身も「しまった!」と思うことが多くありますよね。
叱る場面で「なんで?」「なぜ?」「どうして?」を言われたとき、あなたはどんなことを考えます?
・なんとかこの場面を早く終わらせたい。
・罪を軽くしたい
だから、どうやって納得させるかの理由ばかりを考えてしまいます。
こうなってしまうと、もはや叱る意味がなくなってます。子どもは「だって・・・」に続く言葉をいうばかり。
ところが親は、その理由に納得いかなくてさらに「なんで?」を言ってしまう。こうなると、自分のイライラ発散のためにガミガミ言ってるようなもの。
子どもも親も険悪なムードのまま時間が経過していくばかり。
叱る時の「なんで?」は、過去に視点を当てて原因追求になって責める意味が強くなってしまうからNGなのです。
原因追求よりも解決志向で子どもへ向き合う
過去は変えられませんが、未来は変えられます。これは解決志向といいます。
子育てをする上では、解決志向で子どもへ関わる方が親子関係は良好に保てます。
アンガーマネジメントも解決志向です。解決志向のことをソリューションフォーカスアプローチともいいます。
解決志向では、『上手くいっていることに注目し、原因追求をしない』ということが基本。
こんな話を聞いたことがあります。
「98点のテストを持って帰ってお母さんに見せると、『なんであと2点取れなかったの!?もったいない』と言われて辛かった。頑張ったねって言ってほしかった」
これでは、子どものヤル気は削がれてしまいますよね。
できていないことに注目するより、できていることに注目することを大切にしたいですね。
もちろん、原因をハッキリさせて次こそは100点を取ることも大切ですよ。ただそこは、親が言わなくても子どもが自分で気づいていますからね。
「あと2点で100点とれてたんだけどなあ。悔しいわ」と、子どもが言えば「あと2点取れなかった原因はなんだったの?」とか「どうすれば、あと2点のミスを防げたの?」って、聞けばいいんです。
ちょっとした言葉の使い方で、子どものヤル気は違ってきます。これは部下指導でも同じ。
子育て、部下指導に、学んでおくことをオススメしますよ。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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