岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ子どもの笑顔に救われた記憶!親は一生忘れてはいけないで、肯定的ストロークと否定的ストロークのことについて書きました。
ついつい、子どもへ否定的ストロークのほうが増えていませんか?
子どもが赤ちゃんのころは、肯定的ストロークばっかりだったのに。
肯定的ストロークで関わっている孫日記子育てカウンセラーいなっち先生夫婦の孫育て奮闘日記も、ご覧くださいませ。
親の良かれと思う行為がマイナスになる
親としては、子どものためと思って言っていることも、子どもにとっては否定的ストロークであり、さらに問題なディスカウントになっていることだってありますよ。
ディスカウントとは?
拒否、否定、無視、無関心、けなす、陰口、皮肉、嫌味、にらむ、信頼しない、暴力・・・など。
ディスカウントは、自分や相手の存在や価値を認めない、または価値を値引きする行為のこと。
「こんなこと、子どもへするわけないじゃないですか?」って思っているあなた。
実は子どもからしてみれば、ディスカウントになっている場合もあるんですよ。
例えば、次のようなこと。
子「ねえねえ、お母さん。今日、友達から嫌なこと言われてさあ。」
母「忙しいから後にして!それよりも宿題はやったの?」
よくある会話に見えますが、親からすれば『否定的ストローク』、でも子どもからすれば『ディスカウント』です。
このように、親は気づかないうちに子どもに対して、『ディスカウント』をしている可能性があるのです。
好意の返報性で親は子どもへ関わっていればいい
『返報性の法則』とか『好意の返報性』という、心理学の用語があります。
好意を持って接すれば、好意で返される可能性が高く、敵意を持って接すれば、敵意で返ってくる可能性が高くなるということ。
肯定的ストロークで子どもへ接していれば、自然と子どもも肯定的ストロークで返してくれるんです。
子「ねえねえ、お母さん。今日、友達から嫌なこと言われてさあ。」
母「なになに?そっかー。嫌なこと言われたんだ。」
と、肯定的ストロークで返してあげるだけで、ずいぶんと子どもの安心感は違うと思いませんか?
否定的ストロークと肯定的ストロークで返す、時間を計ってみたらどうでしょう?
否定的ストローク「忙しいから後にして、それよりも宿題はやったの?」
肯定的ストローク「なになに?そっかー。嫌なこと言われたんだ。」
ほぼ同じ字数ですし、話してみても同じくらいの時間です。
ところが、否定的ストロークを言った後には、どうしてもさらに否定的ストロークの言葉をかぶせたくなります。
なぜなら、子どもも親の否定的ストロークに対して「わかってるし!うるさいなあー!」と否定的ストロークで反論してしまうからです。
さらに親は「だっていつもあなたは、宿題を後回しにしておしゃべりばかりしてくるんだから。」といった感じで、子どもに対して、また否定をかぶせることが多いですね。
でも、肯定的ストロークで対応していると、子どもも「うん、そうなんだって。辛かったんだよ。」と本音を返してきます。
親に対しての否定的ストロークは一切入っていませんよね。
だから親も、否定的ストロークで返す必要がないわけです。
結局、自分が否定か肯定か、どちらのストロークで相手に接するかで大きく変わってくるんですよ。
子どもが私を怒らせるのではなく、私が子どもへどんな接し方をするかなんですね。
ここへ気づけば、随分と楽になるのに、いつまでも子どもとバトルを繰り広げていませんか?
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