岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
ジジ馬鹿で申し訳ないのですが、毎日孫のひなちゃんを見るたびに、心が癒され、笑顔にさせてもらっています。
ひなちゃんの成長は、子育てカウンセラーいなっち先生夫婦の孫育て奮闘日記をご覧ください。
毎日毎日、こんなことをひなちゃんへ言っています。
「ひなちゃーん!」「おはよう!」「いい笑顔だねー!」「笑ってくれるのー?」「きゃあー!うれしい!」「ありがとねー!」
肯定的ストロークは貯蓄できない
ひなちゃんの一挙手一投足に、僕たちジジババは大喜び。もちろん、パパママも大喜び。
ジジババもパパママも、ひなちゃんへ向けて『笑顔』『喜び』『感謝』を常に与え続けています。
これを『肯定的ストローク』とか『プラスストローク』っていいます。
肯定的ストロークについては、以前にブログへ書きましたが、あらためて復習しておきましょう。
肯定的ストロークとは?
ハグ、握手、手をつなぐ、タッチ・・・といった肌と肌の触れ合うスキンシップから、感謝、勇気づける、励ます、ほめる、共感、相手の話をよく聴く、挨拶する・・・といった言葉や態度によるものまで、幅広く含まれます。
これらは、他人から自分がされて心地よいことですし、自分が他人へすることで自分自身が心地よくなることでもありますよね。
こういった肯定的ストロークは、人の欲求を満たす心の栄養となっていきます。
ただし肯定的ストロークは、貯蓄ができにくいんですよ。
このことについては、マズローの欲求5段階説について書いたときにもお伝えしていますが、人の欲求の中で常に入れ続けておかないといけない欲求があります。
それは、『生理的欲求』『安全欲求』『所属と愛の欲求』『承認欲求』の4つなのです。これらを『欠乏欲求』ともいいます。
例えば『生理的欲求』を例にしてみましょう。これは食欲・睡眠欲・性欲などです。
ご飯をお腹いっぱいに食べて生理的欲求を満たすと、すごく満足感を得られますよね。
満足感を得られたら、1週間は何も食べずに過ごせそうって思いますか?そんなはずないですよね。
翌日はまたお腹いっぱいに満たしたくなります。
このように、足りなくなると入れなければ満たされないから『欠乏欲求』というわけです。
この欠乏欲求は、自分から取り入れることもできますが、自分以外から取り入れることのほうが多いです。
特に『愛と所属の欲求』という『人と関わりたい欲求』や、『承認欲求』という『人から認めてもらいたい欲求』は、自分だけではどうしようもできないことのほうが多いですよね。
さて、これを子どもが赤ちゃんの頃を思い出してみたらどうでしょう?
子どもが成長すると親は否定的ストロークになる
僕たちが、孫のひなちゃんへ毎日のように肯定的ストロークをあたえているように、あなたは我が子へしていませんでしたか?
ところがいつからか、肯定的ストロークがどんどんと減っていき、否定的ストロークのほうが多くなってませんか?
否定的ストロークとは?
諭す、注意する、反対する、叱る、警告する、忠告する・・・といったこと。
これらは、伝える側も受け取る側も心地よいものではありません。
ところがそれでも、心の栄養にはなるんですよ。それは、すごく健康的な栄養ではないですけどね。
できることなら、肯定的ストロークという健康的な栄養を与えるほうがいいわけです。
子どもが大きくなってから、どうして肯定的ストロークが減っていくのでしょうか?
それは子どもが親に対して、「言うことを聞かないから」「生意気なことを言うから」・・・といった親から見て不満だと思える行動をとるからでしょうか?
子どものそういった行動に対して、親は否定的ストロークで対抗していけば、子どもの行動が変わるのでしょうか?
それは違います。実は、子どもへ対抗すればするほど、子どもの行動がどんどんとエスカレートしていきやすいんですよ。
子どもは生まれてからずっと親へ肯定的ストロークをいっぱい与えてくれてましたよね?
そして、子どもの笑顔や言葉に癒され救われていませでしたか?そんなこと忘れてませんか?
今回はここまで。また次回に続きを書こうと思います。
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